朝起きてホテルの窓を開けると空気がヒンヤリ、そして空も青空で、この日もいい景色に出会えそうで期待に胸膨らみます。露天風呂で気持ちいい朝を迎え、このまま小原庄助さん状態で、朝湯・朝寝・朝酒したいとこですが、先を急ぐことに。
シャコタンブルー
ヨウテイイチに続いて、翌日はニセコパノラマラインから積丹半島へと向かい「積丹ブルー」を満喫です!
積丹ブルー×ブルー×ブルー!
シャコタンブルー
ニセコパノラマラインは日本百名道に登録されていて、洞爺町から日本海の港町である岩内町を結ぶ道道66号線のうち、ニセコから岩内町までの山を抜けるルートの通称です。

ルートはチセヌプリ峠を頂点とするワインディング。ニセコ側からは600mほど上がることになりますが、全体の距離が長いため、緩やかな勾配となっています。
岩内町側はヘアピンカーブが多めですが、北海道らしいダイナミックなレイアウトなので、その半径はだいぶ大きいです。

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北海道の道は幅も広くて走りやすい、どこまでも真っ直ぐ続く道、そんなイメージがあるかもしれません。
富良野のアップダウンが激しい「ジェットコースターの路」や、斜里町の長い道「天へと続く一本道」などがそのタイプ。ですが「ニセコパノラマライン」の特徴は、うねうねとヘアピンのように曲がりくねった道で、その名の通り大パノラマが楽しめます。
手つかずの自然を満喫しながらの走りは、都会では味わうことのできないものです!

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山をジグザグ通っているので急カーブもたくさんある道ですが、信号や一時停止などの交通の障害になるものがありません。そのため、走りを楽しむバイカーがたくさんいます。
初夏の新緑や秋の紅葉など季節によって変わる風景、近くに住んでいたら、変化を楽しみながらの走りたいものです。秋になると紅葉で山々がきれいに彩られて、これまたいいんだろうなぁー

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チセヌプリ峠は標高832mなのであまり高さはありませんが、ニセコパノラマラインで一番高い所に位置する峠。シラカバやダケカンバなどの峠の木々に覆われていて眺望がきかないですが、ちょっと脇道をそれた先に、岩内町を眼下に望む展望台があります。
これから走る積丹半島が見えますねー

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岩内町に下りてくると、両側に一面のそば畑が広がって白い花が咲いている!
これは予習が出来てなくて、思いもよらない風景でうれしいです・・・
そば畑で有名なのは、北海道では幌加内町ですが、幌加内のスケールの大きなそば畑にはやや負けますが、岩内のそば畑もなかなか背景とマッチして、いいものです。

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岩内町から泊町へと入ってくると、ゴージャスな公共施設が目立ち、すれ違う消防車も立派です。
原発立地自治体だけあって、原発マネーが注ぎ込まれているんだねー
泊町を過ぎると、いよいよ海岸線が間近になってきました。
波もなく、とても穏やかな海ですねー

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日本海に突き出た積丹半島は、ニセコ積丹小樽海岸国定公園内にあり、断崖絶壁の躍動感ある自然と海岸線が続く勇壮な半島です。
積丹の地名の由来は、アイヌ語の「シャク・夏」の「コタン・村」からです。
まさに、積丹は「夏の村」なのです!
そしてこの先の神威岬はメインスポットであり、壮大な眺めと真っ青な海。
その唯一無二の眺めに、期待わくわく!

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天気が良いので目の前には真っ青な海が広がり、これがうわさの積丹ブルーか!、と感動してしまいそうですが、まだまだこんなものではありません。

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奇岩がこの積丹半島の西側には多くあります。
更に走り進むと・・・
徐々に視界が広くなってきて、迎えてくれたのは真っ青な海にどこまでも広がる青空!!思わず叫びたくなるような景色ですねっ!!

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漁船が並ぶ漁港や、家々が軒を連ねる町並みからは、海と共に暮らしてきた積丹の人々の姿が浮かんでくるようです・・・

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そして、積丹半島から日本海に突き出すようにそびえている神威岬(かむいみさき)が見えてきました。
アイヌ語で「カムイエトゥ」と読み「神の先端」という意味があります。
文字通り「神の岬」の名を持つ古くからのパワースポット、歴史上、神聖な場所として崇められていました。

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そして、いよいよ神威岬の入り口です!
「女人禁制の地」と書かれてる。神威岬は海路の難所として恐れられ、また、義経伝説の中で伝わる「チャレンカの悲劇」と重ね合わせて、岬一帯は女人立ち入り禁止となってたようです。
その禁制が説かれたのは安政2年(1855年)、今では老若男女、自由に入ることができます。

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走ってきた海岸線が見渡せますねー。
そしてこの先の絶景の期待が、否が応にも高まります~

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ひゃっほー! 美しいー!
澄み切った青い海、そして青空、青の世界に突き出た断崖絶壁の岬、期待に違わぬ景色ですねー

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岬へ近づいてきて後ろを振り返ると、結構な難所を歩いてきたことがわかります。
振り返った景色もまた圧巻です!

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その青さは見る者の心を捉える絶景です。
青色の秘密は、夏になると海が穏やかになり透明度が増し、海藻が少ないからなのです。
それでも浅瀬に昆布などが生息しており、海藻に太陽の光が反射することでエメラルドグリーンにも見えるのです。沖縄、エーゲ海やカリブ海にひけを取らない美しさと言えるでしょう!

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くどい様だけど、積丹ブルーに目を奪われてしまいます。シーカヤックが気持ちよさそうですねー
この海は、ウニやホッケ、カレイ、イカなど海産物の宝庫の海でもあります。

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息を弾ませながら到着した誰もが「うぁーッ!」「キレーイ!」「スゴーイ!」と感嘆の声を挙げます。
どの角度から、どんな形で見ても、素晴らしい絶の景、最の高、素の敵です!!

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眼下に見える岩場の一番大きい突き立った岩が神威岩と呼ばれています。
前述した義経伝説の「チャレンカの悲劇」の言い伝えの残る岩で、澄み切った海中に立ち尽くす「乙女の化身」と言われているとか。

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岬方面だけではなく、東側もスケールの大きい積丹半島の海岸線や山並みが美しく続き、どこを見ても絶景と言えるほどで、言葉を失います・・・

神威岬を体験し、想像以上の素晴らしい景観に圧倒されました。
心地良い海風が吹いていて、とても涼しい。
とにかく、北海道でも唯一無二の景色。積丹ブルーは神秘的でさえあります。

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神威岬に行ったら定番なのが「しゃこたんブルーソフトクリーム」を食べること。
積丹ブルーをイメージして作られたソフトクリームですが、神威岬を訪れた多くの人が手にしています。
積丹ブルーの海をバックに、しゃこたんブルーソフトクリームの写真が撮れると「積丹ブルーとの競演」となるのですが、数分でアイスが溶けてしまうのでNG!(^^♪

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積丹半島は積丹ブルーのほかに、新鮮なウニ丼が食べられる人気のスポットなのです。
6~8月のウニ漁の解禁時期には、このシーズンを待ち焦がれ生ウニを食べることを目的に訪れる人が多くいます。
この時期、週末になるとどこのお店も行列になると聞いていましたが、意外とすんなりと入店できました。
「なぎさ食堂」というお店にお邪魔し、ソーシャルディスタンスを考慮して店内は3組だけ。
暖簾をくぐると「今日はムラサキウニの並丼だけですが、いいですかー」との女将さん。

積丹のウニは、粘りの強い細目昆布を食べて育ったゆえに、濃厚な甘さ、深いコクが特徴。
しかし、積丹町内で水揚げされ、そのほぼ全てが町内で消費されるため、ほとんど町外に流通する事が無いと言われているので、まさに「産地でしか味わえないウニ」。
だからこそ、メニューが生ウニ丼だけ!というこだわりのお店があるのです。

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一流料亭や旅館がのどから手が出るほど欲しがる、クリーミーでウニ本来の甘さが強烈な積丹のウニ。
この日帰るだけなので、ウニの折のお土産をゲット! 他に、殻付きの生ホタテや甘エビも・・・
保冷パックに満載で、ちょっと買い過ぎたかな? w
そして、帰りの飛行機の時間が心配になってきたので、途中からバス輪行+電車輪行で新千歳空港へと向かいました・・・

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今回の北海道弾丸自転車旅!! ヨウテイイチ、ニセコパノラマライン、積丹半島とノリと勢いでしたが、そこには想像をはるかに超える絶景が広がっていたので、一歩踏み出して大正解でした!

やはり、北海道はどこも走っても素晴らしいですねー
この先、セミリタイアして道内を長旅したいものです・・・ でも、現実は厳しいですね?