磐梯吾妻スカイラインに続いて、冬期通行止め開通道路の第二弾は「志賀草津道路」へ・・・
ここ数年、雪の回廊を訪れる人が増えて、なんだか落ち着かないし、雪の壁への落書き(彫り込み)が多くて目を覆うことがあったりと、今年は行くのをやめようかと思っていました。
トップ
でも、今年は例年になく雪が多いということで、
横手山や荒々しい白根山一帯の山肌に残る雪を見たくて、天気を見計らっていざ出陣とあいなりました!(^^)
今回は、草津を起終点として、志賀草津道路を経由して渋峠へ。
渋峠から来た道を戻って、万座三叉路から上信スカイライン(万座道路)を下って高山村で孤高の桜めぐり、その後、長野側から渋峠を上り返して、草津へ戻ってくるというルートを計画したのですが・・・

志賀草津道路
通行規制解除の8時過ぎに殺生ゲートを通過するといった早朝行動。
まずは、強烈な硫黄臭が鼻をつく旧火山の活動エリア、殺生河原。
白い岩肌の中、黄色い部分からモクモクと蒸気?が上がり、硫化水素が出ている。

駐停車禁止と表示されるほど有毒ガスが充満する危険地帯ですが、周囲には何箇所かにガス検知器が設置されており、検出濃度があがると、かなり不気味な音でサイレンを鳴らし警告します。
この地を何回か訪れているけれど、これまでに、1回だけ濃度上昇中の警告サイレンが鳴った場面に遭遇したことがあります。

志賀草津道路-001
白根山の方を見ると、ドンヨリと白いベールがかかっているよ。 なんだかなぁー (´-`).。oO
草津では青空が出ていたものの、標高を稼いでいくたびにガスが立ち込めてきて、気温もだんだん下がっていく。

志賀草津道路-002
来た道を振り返って写真を撮っていると、下ってきた方が、「天気も悪いし、凍結しているので引き返してきた」とか・・・?「この先、路面凍結でクルマがスタックしいて、渋滞していますよー」と。本当なの?
どの程度の凍結かわからないけれど、まあ、押して行けばいいし、とりあえず先を進むことに。

進んでいくと、確かに、長蛇の渋滞で、諦めてUターンして引き返すクルマもチラホラといましたが、
行ってみると、路面凍結箇所は杞憂で、難なく走り抜けられた。

志賀草津道路-003
標高1900メートル位まで上がってくると、沿道の木々が霧氷となっているよ。さぶ~ぃ
霧が流れて気温が氷点下になれば、霧氷が付く。
でも春の霧氷は淡く、日が射せばすぐに落ちてしまうような儚いものなのです。

志賀草津道路-004
オイオイ嘘でしょう!「エビの尻尾」だよ。
木々や岩などに付着して、エビの尻尾のような形状に発達する霧氷の一種。
あたりはガスってるけど、季節外れの霧氷にちょっと感動を呼びます。
気が付くと、GARMINの温度表示も氷点下だ。

志賀草津道路-005
この後、粉雪がチラついたりと、ガスも濃くなってきて、場所によってはホワイトアウトっぽくなったりと、とても景色を楽しむなんてはできません。

志賀草津道路-006
白根山レストハウスを通過して、万座三叉路を眼下に望むいつもの撮影ポイントに来ると、春の季節とは思えない風景が広がっていました。
これからの新緑の季節や、紅葉の季節とは全く違った厳寒の景色がこの時期に見られて、ある意味ラッキー?かもしれない。と自分を慰めてみたり・・・ ww

志賀草津道路-007
山田峠に来ると、横手山を含めて先が全然見えない。
風の通り道になっていることもあるけれど、風が強い強い!
上空は移動性高気圧で覆われているので、これから太陽が昇ってきて、気温が上がればガスが消えるのも時間の問題かな? と楽天的に青空を期待することに・・・

志賀草津道路-008
どうせこの先、また引き返してくるので、雪の回廊も国道最高地点の碑も横目に見ながら渋峠へと向かう。

志賀草津道路-009
渋峠ホテルの温度計を見ると、氷点下6度! いやいや寒いはずです。

志賀草津道路-010
インディーの子、マーカス君とじゃれあいながら、晴れてくるのを待つことに。
観天望気、空を眺めて判断する限りでは、なんだか晴れてきそうだ。

志賀草津道路-011
青空が欲しくて待つ事1時間、よっしゃぁ〜〜 青空が出てきたぞぉ!  
もってるなぁー (^^;;
この時期に自転車で上ってきて、青空と霧氷が見られるのは珍しいよね。 
そんなことで、高山村の桜は、また来年の楽しみとして、プランBで横手山に登ってみることに。

志賀草津道路-012
いゃー、横手山頂上の回りは思った通りで、ホワイトツリーがとても綺麗でした。
スキーウェアを着たボーダーの皆さんに混じって、レーパン姿のオヤジが浮いていたのは内緒ですが… (^^;

志賀草津道路-013
神秘の世界、自然が作り出した繊細な氷の芸術も見られたりと。
青空が広がってはきたが、他方、霧氷は落ち始めてきたよ。
あわてて、渋峠へと戻ることに。

志賀草津道路-014
ぎりぎりでなんとか、真っ青な空と真っ白雪の壁、そしてホワイトツリーを見ながら走ることができたよ!
下界では初夏の陽気の中、この時期に、こんな素晴らしい景色に出会えるとは、千載一遇のチャンス!
そしてこの後、草津へ下りながら絶景を堪能することに・・・

志賀草津道路-015
白根山もようやく見えてきました。
山の天気というものは読めないし、変わりやすいですね。
特に、標高が高くなればなるほど、様変わりしやすい。
さっきまでガスってたのが晴れたり、その逆もしかり、女心?男心?のようにアッサリ変わってしまいます。w

志賀草津道路-016
国道最高地点で、お約束の証拠写真を収める。

志賀草津道路-017
日が射し込んできたので、霧氷もかなり解けてきました。

志賀草津道路-018
交通量も増えてきて、雪の回廊も渋滞ですね。

志賀草津道路-019
確かに今年の壁は高さがあります。 前年より3メートル高い約7.5メートルとか。
このレベルの高さは、2011年以来だと思います。
大自然の偉大さを感じる高い雪の壁。
でも、実は残念極まりない風景が見られる有名スポットになりました。
それは、あたり一面に彫り込まれた落書き! 悲しいやら、恥ずかしいやら・・・

志賀草津道路-020
山田峠もすっかり晴れ渡って、渋峠に続く道と横手山が綺麗に望めます。
さっきまでのホワイトアウトとはえらい違い!

志賀草津道路-021
黒姫山や飯綱山などは見えましたが、北アルプス方向は残念ながら雲が多い。

志賀草津道路-022
山田峠から渋峠、横手山へと続く道。ここのロケーションが好きなのです。(^^)v

志賀草津道路-023
法面の雪が崩れないようにする切欠き階段工。職人技の施工に脱帽です。

志賀草津道路-024
ここで、このような階段工は例年では見ないですが、それだけ今年は着雪が多いんだね。

志賀草津道路-025
笠ヶ岳も綺麗に見えますね。
去年は、あの頂上まで登ったっけ・・・

志賀草津道路-026
さっきまでモノトーンの景色だった万座三叉路も、青空に晴れ渡っています。

志賀草津道路-027
遠くには、モクモクと噴煙を上げる浅間山も見えますね。

志賀草津道路-028
白根山の荒々しい山肌に白い雪、バックには真っ青な空が美しい。

志賀草津道路-029
遠くの雪山を望みながらでの、ダウンヒルを楽しむ。

志賀草津道路-030
今度は、浅間山、榛名山、赤城山を行く手に見ながらのダウンヒル。

志賀草津道路-031
もう、気持ちいい!の一言。

志賀草津道路-032
いやいや、朝方はガスが立ち込めるし、寒いしと、絶景が危ぶまれましたが、結果的には、残雪が広がる雄大な志賀草津道路の絶景を楽しむことが出来て最高でした!

志賀草津道路-033
そして、早目に草津に戻ってきたので、桜めぐりならぬ、湯めぐりを楽しむことに。
草津温泉には、地元の方が生活の湯として利用・管理している共同場が19箇所あります。
そのうち一般客に開放されているのは「地蔵の湯」「千代の湯」「白旗の湯」の3つ。
これらの共同湯をハシゴして、身も心もリフレッシュ!
シャワー等はありませんが、草津温泉の源泉掛け流しの温泉に無料で入れるという何とも贅沢な施設です。

志賀草津道路-034
このブログをご覧になっている方へだけの特別情報ですが、観光協会等ではアナウンスしていませんが、先の3つ共同湯に加えて、「躑躅の湯」は15時までならば一般客も入浴できますよ。 内緒だよ・・・ www

ちょっと走り足りなかったけれど、早めに帰路につくことに・・・
高山村の桜を見ることは出来なかったけれど、 想定外の真っ白な霧氷の花が満開で、結果的には青空の下、素晴らしい景色が見られて思い出深い一日となりました!
そして、恋の病以外に効く草津温泉も、相変わらずの贅沢すぎる0円スポットです!