アメリカ海軍が横須賀に配備する空母ロナルド・レーガンが、先月21日に横須賀港に帰港したとのことで、通常では観ることができない空母やイージス艦、海上自衛隊の護衛艦や潜水艦などを間近で見ようかと、久しぶりに「 軍港めぐり」へ行ってみました!
軍港めぐり
湘南海岸をポタポタしながら横須賀へと向かうことに・・・ 
いゃー、雲ひとつ無い快晴で、江の島の奥には富士山がクッキリ! 気持ちよすぎです!(^^)v 
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湘南が舞台となったドラマや映画のロケ地の何箇所かを寄り道しながら走る。
そんなひとつが、ここの江ノ電の踏切です。
最近では、カトパン出演のAQUOSのCMに出てくる江ノ電の踏切ロケ地がここなのです。

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写真を撮っていたら踏切が、カーン♪カーン♪と鳴り出した。
江ノ電とのツーショットを撮ろうと、慌ててシャッタースピードを上げてパシャッ!
おぉぉぉぉー! ラッキー車両300系じゃないですか!

江ノ電の開業は、藤沢〜片瀬間が明治35年、全線開通が明治43年。
300形は昭和31年に登場し、約10年間で6編成12両が走りましたが、現役車両は、昭和35年にデビューした、写真の305-355系の1編成2両のみ。 300-355系は、台枠に京王帝都の木造車のものを流用して製作された車両で、窓は今では大変珍しいバス窓タイプで、室内は木の床なのです。
このレトロな江ノ電、運行は日によってランダムなもの、見られたら、そして乗れたら、そりゃもうラッキー!

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ノスタルジックなバス停の奥にのぞく富士山。 この風景が好きなのです。
本物の現役のバス停。ここは葉山町の真名瀬(しんなせ)海岸。
ここもCM等でよくロケ地となる。 ほっこりしあわせな空気感そのままの素敵な海岸とバス停なのです。

白い東屋が風景に溶け込み、それだけで絵になります。
奥には窓もあり、目の前の海を眺めながらバスを待つことができるのです。
知る人は知る、バス停の裏には何方が置いたか知りませんが、椅子が二脚あり、そこに座ってボォーと海を眺めるのもいいものですよ♪

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いい天気なので、デニーズ森戸海岸で、青空と大海原、江の島、富士山を眺めながらの遅めのモーニングタイム! まるでリゾート地に来ているかのような気分! 潮風を浴び、潮騒を聞きながらのひと時は気分爽快。
自分的には、他には類を見ない日本で一番ロケーションがいいファミレスだと思っています。
日差しがあって、テラスでも最高に気持ちいい!
テーブルチャージ無し、コーヒー飲み放題、セット付きで、税込592円とは大変申し訳ないです(^^)v

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で、ヴェルニー公園にやって来ました。
佐世保を母港とする、海上自衛隊の護衛艦「あきづき」が停泊していますね。

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「YOKOSUKA 軍港めぐり」は、アメリカ海軍第7艦隊と海上自衛隊の艦船をガイド付きで見学できる、日本で唯一のクルージングツアーです。
アメリカ海軍と特別に協定を取り交わして、一般の船舶では航行できない航路をめぐるものなのです。

土日の週末等では、事前に予約していないと乗船できないほどの人気ですが、平日なのでガラガラ。
2階のデッキも、左右前後と自由に見て回れて気兼ねなく観覧できます。
さてさて、アメリカ海軍第7艦隊の基地がある横須賀本港と、海上自衛隊司令部のある長浦港を船でめぐり、艦船を間近に見にいくよー

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警備艇が行ったり来たりと、当たり前ですが、セキュリティーも厳しいです。

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軍港めぐりの一番の魅力は、普段見ることができない艦艇が間近で見られること。
日によって入港している船が変わるため、毎回違った横須賀港の風景を楽しむことができるのも魅力。
まるで動く海の博物館ですね。
この日は、空母ロナルド・レーガンが帰港していることに併せて、空母を護衛していたイージス艦が多く停泊していました。

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窓がたくさん並んでいる部分の真下に八角形の白い板が付いている。
これは「フェーズドアレイレーダー」と呼ばれるレーダーで、一般の船のレーダーはクルクル回り360度監視をするタイプが多いですが、イージス艦はフェーズドアレイレーダーを船体の4面に配置することにより、360度同時に監視できるようになっているのです。
現在、世界中で配備されているイージス艦には全てフェーズドアレイレーダーが取り付けられているため、イージス艦の見分け方になります。

イージス艦は、同時に200個の目標を補足でき、そのうち同時に10個の目標物を攻撃できる。
レーダー探知能力は半径500kmととても高性能です。

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海上自衛隊の潜水艦は、第7艦隊の基地と併用して接岸されています。
潜水艦をこんな間近に見られるのも、日本では、ここ横須賀と呉の2箇所だけなのです。

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そして、ドカーン現れてきた、空母ロナルド・レーガン! 写真では伝わらないけれど、とても大きい!
全長333mで、ちょうど東京タワーを横にした感じ。 軍艦としては世界最大級の大きさです。

演習などで出港していることも多く、常に横須賀で見ることができるわけではありません。
空母は例年のパターンだと、GW明けに出港し、一度出港すると半年くらいは戻らず、年末年始には帰港することが多いのです。
今年は、9月に横須賀を出港し、インド・アジア太平洋地域をパトロール、韓国海軍との演習や、沖縄近海で日米共同統合演習に参加し、先月末に帰港しました。

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現在は、船員の休養や補給、船体の錆が浮いているように、メンテナンス中なのです。

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港を出て東京湾に入ると見えてきたのが、横須賀消磁所(海上にある四角いコンクリートブロック群)です。
艦船は鉄でできているため、海を走っているうちに磁力を帯びてしまう。
船体に磁力が溜まると潜水艦などから発見されやすくなるほか、近くを走っている艦船の磁力に反応して爆発する武器「磁気機雷」に引っかかってしまう。

これらの問題を回避するため、磁気測定所に船を泊めて船体の磁力を測定し、そのデータをもとに装備しているコイルに反対の電力を流し、帯びてしまった磁力を打ち消すという作業を行っているとか。
この磁気測定所は、日本に2箇所しかない珍しいもの。
いゃー、ガイドを聞いていて、とても勉強になります。(^^;;

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幕末から日本海軍の軍港として発展してきた横須賀の海。
歴史のある横須賀のまちを海から眺めて楽しめます。
羽田空港からの航路にもなっていることから、いくつも飛行機雲が空に一筋の線を描かれていますね。

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海上自衛隊の護衛艦「おおなみ」と「きりしま」。
ガイドを聞いていて、へぇーと思ったのが、個別の艦艇の識別用番号で、「艦番号」と呼ばれるものです。
三桁は主力艦、数字は最初の一桁が任務や種別、下二桁が個別の番号とか。
四桁は輸送艦等の後方支援する艦艇だそうだ。

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この艦艇は四桁なので、後方支援の海洋観測艦。
主任務は、海底地形や底質、磁気雑音などの対潜戦に影響を及ぼす自然環境のデータ化だそうです。

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二桁の艦艇は、「はしだて」という艦艇名の特務艇で、二桁の艦艇は、ここ横須賀にしかないそうです。
「はしだて」の任務は、国内外の賓客を招いての式典や、海上自衛隊を訪問した諸外国の将校団との会議・会食、マスコミやメディア関係者との懇親会などの「迎賓」で、戦闘を想定しない非武装の艦艇です。
豪華な内装や任務の特殊性から「海の迎賓館」とも呼ばれているとか。

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この二艇は磁気機雷を撤去するための掃海艦、退役を迎えた艇で係留中。
掃海艦は磁気機雷を撤去するという任務の特性上、磁気を帯びてしまうと大変危険であることから、船体は木製でできいる。
でも、木製の艇を作れる職人さんが数人しかいないとかで、現在、配備されている掃海艇はFRP製だそうです。

といった感じの軍港めぐり。他にも多くの艦船の写真を撮ったり、ガイドさんからの興味深い話がたくさん有りましたが、切りが無いので、備忘録はこの程度に留めることに・・・

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横須賀を後にして、三浦半島を少し走って帰路へと向かいました。
この日は、あまり綺麗な夕焼けにならなくてチョット残念でしたが、それはそれなりかな?
たまには、こんな海岸線のポタリングと船からの散策もいいものです・・・