一般的な雲海の出現条件は、10月から2月ごろの夜明け前から早朝にかけて。
もちろん晴れていないといけませんが、湿度が高く、放射冷却してくれると雲海が現れる。
晩秋箱根
昨日は、雨の後、夜は晴れて、暖かい空気が残った朝となり雲海(濃霧)が出現する条件下・・・
深い霧に覆われた芦ノ湖と冠雪した富士山のシルエットは、思わず息を呑むほどの美しさでは?と、
幻想的な光景を見に、早朝出発の午前中しばりで箱根へとハンドルを向けてみました! 
晩秋箱根-000
家を出たときは濃霧で真っ白(夜明け前だから真っ暗)でしたが、小田原の辺りから朝日が昇ると共に霧も薄れてきました。
早川を過ぎてからは、内陸部の濃霧に対して、とても幻想的な海霧を見ながらの走りへと・・・
そして、湯河原から椿ラインへと標高をかせいでいく。

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大観山を過ぎてやや下った先の「富士見峠」からの絶景ポイント!
太陽が昇り、雲海が切れて晴れてきましたが、ねらい通りの景色になんとか間に合ったよ~ (^^)v
芦ノ湖を覆蓋する濃霧と、冠雪した富士山とのコラボが綺麗で最高!
南アルプスも見えてますね....

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美しい青空の下、富士山を正面に迎えることができる富士見峠の絶景は、富士山の撮影スポットです。
カメラを構えた時に、芦ノ湖と富士山を一つのフレームにおさめることができるのが魅力的。
今朝も多くのカメラマンが三脚を立てて、富士山の美しい瞬間を撮られていました・・・

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そして、富士山から反対側の相模湾に視線を転じると....
おぉぉっー! 素晴らしい雲海が出てるぞ!!
ありがたいことに、人生を永くやらしていただいていますが、雲海の相模湾を見るのは初めてです!
初島が雲海に浮かんでいてとても幻想的!
いゃー、こりゃーいいものを見させてもらいました。(^^)v

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芦ノ湖へ下りてくると、霧も晴れてきて日差しも暖かです。 風も無くとても気持ちいい!
こりゃまた、ポスターや絵葉書でよく見る景色で、いい感じ。 いやー良い天気!
湖面が鏡になって、逆さ富士が見られれば、本日のグランドスラム達成なんだけど、世の中そんなにうまくはいきませんね。 (^^;;
箱根の紅葉は、昨日の雨のせいか分かりませんが、芦ノ湖をはじめとして、総じて落葉していて、色付きもパッとしていませんでした。

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仙石原の斜面に広がるススキの草原は、紅葉と並んで秋の箱根を彩る観光名所の一つとして有名ですね。
たかがススキと侮るなかれ、黄金色の絨毯を敷き詰めたかのように色づいた穂が、日の光を受けてキラキラと輝いていました。

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その後は、知る人ぞ知る紅葉スポット、仙石原の長安寺に向かいました。 
自然に囲まれ、四季折々の風景が美しく、静かな佇まいのお寺です。
静かで凛とした空気が流れる雰囲気が好きなのです。
境内のいたるところに祀られている五百羅漢像を見るのも楽しみのひとつ。

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喜怒哀楽豊かな表情で、実に人間味のある仏様。
一体一体見て行くと、全て少しずつ表情が異なり、感情の多様さに気付かされます。
そして、足早に帰路へと・・・

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芦ノ湖のような盆地では、周囲の山からも冷気が降りてきて、濃い霧が溜まりやすい。
今朝は、芦ノ湖だけがすっぽりと霧に覆われて、壮麗な富士山が視界いっぱいに広がりました!
そして、雲海の相模湾もとても幻想的だった!
富士山と幻の雲海、感動の瞬間(とき)に、ただただ感謝!