10月スタートの日も、雨が降るのか降らないのか、よくわからない天気。
いずれにせよ、日差しが期待できそうにも無いので、家の片付けや野暮用を済ましたりと・・・
その後、他にすることもなく暇でしょうがないので、タイヤチューブでも交換してみようかと。
そして、バルブが変わったことにより、ホイールバランスも取り直しました。
4-IMG_3488 (1)
どんなにいいホイールでも、重心が出ていない状態だと性能が活かされません。
ホイールを回してみて、ホイール重心のブレがあると、自転車が大きく上下動することが分かると思います。
体力もフレームの振動吸収性も、この振動を押さえ込むために浪費されてしまいます。
このバランスの不均衡を取り除いて、ホイール本来のポテンシャルを引き出すのが、ホイールバランスなのです。
bmp
ホイールの回転中心と重心が一致しない理由は、バルブやリムの継目、タイヤ、チューブ、リム、サイコンマグネットや他の各部の重量の不均等によるものです。
特にバルブやリムの継目による重量不均等は大きく、数グラムから数十グラムの偏心質量が存在します。
その偏心質量1グラムあたり0.5ワットのパワーロスが発生する事が、測定結果から分かっています。
つまり、30グラムの偏心質量があった場合、15ワットのパワーロスを発生させている事になるのです。

ホイールの回転に伴って、重心も移動し、その移動分だけ前後上下に振動が発生する。
速度が上がるほど、遠心力の影響を受けて振動も大きくなる。
ホイールバランスは、本来のホイールの重心Gと、バランスがとれていないホイールの重心G’を一致させることなのです。

DSC_0003
ホイールバランス調整で用意するものは、
スタンド、1円玉(重さが1g、仮付けウエイト用)数枚、テープ、ゴルフ用バランス鉛シート
作業も以下の手順で、いたって簡単!
  1. ホイールをスタンドにセットして、軽く回して止まった位置の真下が一番が重い所。
  2. 一番重い所と対角線上の反対側に、1円玉をホイールにテープで仮留めする。
  3. 1円玉の枚数を増やしていき、ホイールが回らなくなるまで作業を繰り返し様子を見る。
  4. ホイールが回らなくなったら、1円玉の枚数に応じた重さの鉛シートをハサミで切って貼り付ける。
  5. 貼付け部分はクリーナーで脱脂した方がベターです。
  6. その後、鉛シートにペイントして目立たなくする。
DSC_0005
「スピードなんて出さないから関係ない」という方もいらっしゃるかと思いますが、この偏心質量の影響は、低速時から発生します。 巡航速度が25~35km/hぐらいでも、数グラムの偏心重量がスピードの持続性やハンドリング、振動吸収性に影響を与える思います。
バランスウェイトを貼るという事は、軽量化に血道を上げている方からは敬遠されそうですが、前述のパワーロスの軽減や、快適性の向上など、重量増のデメリットをはるかに上回るメリットが得られるのです。

ここ最近の週末での降る降る詐欺にやられますね。
明日は湿った空気が流れ込むため、雲が多く、朝夕は雨の降る所もありそうです。
そして、朝は涼しそうですが、日中はムシムシするようです。
スカッ!とした秋晴れの下で走りたいものですね!