今年の夏は忌中で、なかなか走ることがままならず、予定していたサマーライドも行けずじまいに・・・
ようやく落ち着いたので、季節は秋へと移ろいの様子だけど、チョッと夏の思い出づくりへと....
高原ライド
視界いっぱいに広がる空の下、キレイな空気を全身で味わって天空の道を走る。
美ヶ原高原道路&ビーナスラインをルートとした高原でのスーパー爽快コースへ!
そんな、空と高原の世界を備忘録します・・・ 
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前回のアプローチは、上田駅からのルートをとったけれど、今回は松本スタートで美ヶ原林道から攻めることに。
クルマで「すずらんの里駅」まで行き、駅前の無料駐車場に入れて、中央本線にて松本駅へと変則的な輪行です。


松本駅をスタートして、デポ地のすずらんの里駅へと戻ってくるといったルートで、賢者はやらない輪行ルートですよね。

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松本駅を8時にスタートして、現存する五重六階の天守の中で日本最古の国宝の城、松本城へ寄り、天空の高原へと一気に駆け上がりますよ!

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美鈴湖より武石峠・県道62号線合流地点に至る、延長約12kmの美ヶ原林道、通称・美ヶ原スカイラインです。元々は有料道路だったのが、ビーナスラインの無料開放に合わせて無料化されました。
スカイラインと言いつつも、あまり景色は望めなくて、なかなかタフな道なのです。
ツール・ド・美ヶ原のコースにもなっている美ヶ原林道、この先に待ち受ける景色を見るために、悶絶してでも上りたい! しかし、延々と勾配が続く道、いゃー堪えますわ~

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ようやく、美ヶ原高原道路に続く、武石峠に到着!
武石峠茶屋跡(石垣だけが残る)や女鳥羽川源流の湧水がある。
ここまでの美ヶ原林道からは、あまり景色が望めないし、勾配がある道が続くしと、「忍」の一字あるのみ。
いやいや、へろへろです。

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武石峠から少し走ると視界が開け、雲が流れていく中を走るといった、とても幻想的な景色。
まさに天空の道です!
美ヶ原高原道路は、武石峠より美ヶ原自然保護センターに至る、延長約5kmの県道62号・美ヶ原公園沖線の通称。当初は、ただ単に美ヶ原自然保護センターまでのアクセス道として整備されたものですが、独特の景観を持つ絶景の爽快ロードで、高原を縫って走る清々しさと景観美は、走ったものしか分からない素晴らしい道なのです!

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眼下に広がる盆地の向こうには、標高3,000m級の山々が連なる北アルプスを望む。 
走りながらの眺めもいいですが、振り返って右後方に景色が広がる景色もいいよ~

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後半は、高原牧草地の合間を走り抜ける快走路となり、これがまた気持ちいい!

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雲が右から左へと流れていく景観の中を走る。
暑くもなく、寒くもなくと、吹き抜ける風もとても気持ちいい!

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美ヶ原牧場の中を突っ切るわずか5kmの行き止まりの道だけど、その行程のすべてが絶景!
遠く北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳と360度のパノラマが壮麗に展開し、ヨーロッパ的な風景を堪能できる。

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まるで箱庭の中を走る道路のよう。 青空と高原の緑とのコントラストがまたいい感じですね。
美ヶ原自然保護センターから先は、一般車両は通行できないですが、自転車を押して散策するのもまた楽しいのです。
さてさて、小休止した後、王ヶ頭へと向かいますかね。

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美ヶ原高原は日本で一番美しい高原という「美ヶ原」の由来で、主峰王ヶ頭(2,034m)を中心に北に武石峰、南に茶臼山、東に物見石山、西に王ヶ鼻(2,008m)のいずれも標高2,000m近い熔岩台地となっています。
この日は見えませんでしたが、遠く富士山をはじめ、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳の雄大な360度の大パノラマが壮麗な景観を展開する、その名に相応しい高原です。

美ヶ原自然保護センターから先、ビーナスラインに合流する山本小屋までは、押しがけのハイキング!
なので、持参してきたパッカブルシューズに履き替えて、SPDシューズをサドルバックに縛りつけてます。(^^)v
美ヶ原は、真夏でも30℃を越える日はまずありません。 厳冬期は、-20℃になる事もあります。
着込むものを持参してきましたが、この日は陽射しもあって暖かく、ウィンブレも無しで半袖でもOK!

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乗鞍岳も見えてますねー
昨年の夏は、走って登って、あの頂まで行ったよなぁーと懐かしむ・・・
今年は、この先での錦秋の乗鞍岳へ行ってみようかな?

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右に転ずると、穂高連峰のスカイラインも見えてます。
王ヶ頭の山頂付近には、江戸時代の石仏群が建っており、山岳信仰の聖地であることを感じさせてくれる。
そんな石仏を一つひとつ見るのも、様々な表情が見られて楽しいものです。

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この景色を見ながら、王ヶ頭ホテルのレストランでランチタイム!
ここは標高2,000mの台地。牧場に牛がのんびり放牧されていて、下界の暑さを忘れる涼しいひと時です。

食事を終えて外に出たところで、「もしかしてsumさんですか?」とお声掛けを頂きました???
お聞きすると、同じく松本からビーナスラインへと走られるとのこと。 
当拙ブログをご覧にいただいたり、Twitterのフォロワーさんのことだけど、何で小生と分かったのだろうか? 
KUOTAの自転車で? この直前でTwitterで稚拙な呟きと駄作写真をアップしたのをご覧になってからなのか?
たまにお声掛けを頂くことがありますが、標高2,000mの地で、思いがけない出来事にビックリ! (^^;;

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美ヶ原高原放牧風景。360度の大パノラマと広く青い空と緑の放牧地、癒されます・・・
ちなみに、牛は5月に開牧され、10月中旬頃まで放牧されています。

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振り返ると、先ほどの王ヶ頭では、雲に覆われてその姿が見えなかった槍ヶ岳(右の方)がクッキリ!
雲が多い中でも、この日は色んな山々が望めて素晴らしい日だね。

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美ヶ原高原は広大な平坦な草地となっており、明治時代から牧場が作られ、牛が放牧されています。
遮るもののない広い空、どこまでも続く草原の道を歩けば、日本とは思えない風景が楽しめる。
いつかこの地で、朝焼け、夕焼け、満天の星空を見てみたいものです・・・

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空の雲もウロコ雲ですね。少しずつ秋の気配ですね。
道中でも、ウルシの葉が紅葉していたり、イガグリが落ちていたりと、暑い中でも秋の訪れを感じました。

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美ヶ原高原のシンボル「美しの塔」。
美ヶ原は濃霧になることが多く、遭難が多発しました。その対策の一つとして霧鐘を備えた避難塔が「美しの塔」です。観光スポット的な位置づけでもありますね。

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美ヶ原を後にして、ビーナスラインへと向かいます。
落合大橋までは、これまでの景色とは一変して、急勾配とつづら折れのダウンヒルが待ち受ける。
そして、霧ヶ峰へと向かう道のりは、何度かのアップダウンで、脚が削られていく・・・。ヘロヘロ
途中の大展望台・三峰茶屋からの眺めも素晴らしく、さっきまでいた王ヶ頭の電波塔群も見えますね。
蓼科山、八ヶ岳はもちろん、遠くには浅間山を望むことができました。

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久しぶりに、八島ヶ原湿原へ寄ってみました。
1万2千年の悠久の時を刻み、静かに成長を続ける八島ヶ原湿原、1年に1mmづつ堆積をする泥炭層は8mに達する。 中央部分が盛り上がった日本最南の高層湿原です。
湿原研究の第一人者であるジャンセン博士が、「これほど見事なものは、世界でもベルギーに1ヶ所あるだけ」と絶賛した程なのです・・・

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八島ヶ原湿原から霧ヶ峰、車山、白樺湖へと至るルートでは、緑の絨毯の中、八ヶ岳、南アルプスを望みながら、快適なワインディングロードが続きます。爽やかな走りを堪能!
相変わらずビーナスラインは、日本有数の山岳スカイラインですね!(^^)v

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車山肩からの景色は、まるで外国の絵ハガキにでも出てきそうな絶景です。
ちょっと逆光で、青空が薄く、草原の緑も飛んでしまっているけれど、美しい景色には変わりはありません。
何度訪れても見る価値は十分あります・・・

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当初の予定では、この後はスズラン峠を越えていく予定でしたが、脚が大セール売り切れで、時間的にも厳しそうなので、白樺湖から下ってデポ地へ向かうことにしました。

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(王ヶ頭の突き出た岩に座って、標高2,034mから遠くの山並みを望む。この下は結構な絶壁なのです。(^^))
こんな感じの、美ヶ原高原道路&ビーナスラインでの、空と高原の爽快ライド備忘録。
この日が私にとって、最初で最後の夏ライドって感じだったかな?
でも、十分にいい景色の中を走れて、楽しむことが出来ました。
青く澄んだ空、様々な形の白い雲、壮大な高原の景色、どこまでも延びる道、気持ちいい!としか言いようがない爽快ライドでした!!