今日は花曇りと春霞のパッとしない天気。 こんな天気だけど、久しぶりに尺里峠に行ってみたくて、そして、松田町の寄地区にある「寄五大しだれ桜」の様子を見がてらと、里山をポタポタしてみました・・・
尺里峠
神奈川県最後の分校として頑張ってきた高松分校。残念ながら2010年をもって閉校となってしまいました。
今でも集落のシンボルとして管理されており、昭和のノスタルジーを感じさせられます。
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コースはこんな感じて、秦野市街を抜けて、土佐原林道から寄地区へ、そして虫沢古道から尺里峠へと。

尺里峠-001
土佐原にあるしだれ桜は、樹齢150年とも200年とも言われる古木で、枝を広げた姿が見事。周囲の集落の景観ともよく調和してます。
松田町の北側に広がる風光明媚な寄地区には、このような古木のしだれ桜が春をもたらすのです。
この地に点在しているしだれ桜は、「寄五大しだれ桜」とも呼ばれ、その迫力は圧巻!と言いたい所ですが、やはり見頃は過ぎて、チョッと物足りなかったです...... (>Д<;)

尺里峠-002
尺里峠へと向かう景色では、葉桜になりながらも、山桜が点在していて、いい感じ!

尺里峠-003
尺里峠は、相変わらず峠の道標も無く、立て看板があるだけの殺風景な所。ちなみに標高は536mです。
尺里と書いて、「ひさり」とは読めないよね。
元々は久里だったのが、この文字を台帳に書き写す際に、間違えて尺里としてしまったのが起源とか。
その後、ここは尺里(ひさり)となったのだ....。

尺里峠-004
戦後の食料難の時代に不毛の地である高松山に酪農開拓により高松集落が出来ました。
1956年(昭和31年)に川村小学校の高松分校として開校し、2010年(平成22年)54年の歴史の幕を閉じ、閉校となりました。
以前、地元の方にお聞きした話によると、当時はまだ車も普及していなかった為に、毎日1時間30分も山道を歩いて学校まで通ったそうだ。

尺里峠-005
校舎の裏手に回ると、トイレと廊下があり、「祝高松分校開校50周年」と掲げられ、生徒さん達が描いた小鳥の絵がたくさん並べられています。この絵が色褪せていくのが惜しまれますね・・・

尺里峠-006
そして、高松集落から山北町へは、神奈川の「ラルプ・デュエズ」と呼ばれている九十九折を下って行く。
桜が咲いている辺りが、幾重にもヘアピンカーブがあるのです。
富士山も霞んでよく見えないね~

今年はまだ、青空と満開の桜を拝めないなぁー
桜前線を追いかけて、北へと輪行ツーリングするしかないかな?