これからの冬、乾燥した空気で肌がカサカサ.....。でも、空気が乾燥して悪いことばかりではありません。
水蒸気の少ない空は太陽の光を良く通すので、夕日がとってもきれいに ♪

冬が近づくにつれて空気が乾燥するようになり、夕日や夜景が綺麗に見える。
空気中に水分が多い場合、その水分が要因で光が乱反射してしまい、全体的にぼやけてしまう。
そんなことから、湿度が高い夏は綺麗に見えないのです。
では、冬はなぜ空気が乾燥するのか? 寒いと乾燥するのか?それとも、気温はあまり関係ないのか?
じゃあ、なんで寒い冬だけが乾燥するのでしょうか?
片瀬海岸
《片瀬海岸からのマジックアワー》
日の出の直前や、よく晴れた日没直後は幻想的で美しい風景が見られる。
刻々とせまるチャンスをねらいつつ、富士山の方角の西の空では、こんな幻想的な雰囲気が味わえる.....。
夕方のオレンジ→紫→青へと、空の色がグラデーションに変化する時間帯、そう!「マジックアワー」。
夜とも昼ともいえない不思議な光があたりを埋め尽くし、独特の美しい風景が見られることから、
MAGIC HOUR=魔法の時間、と言われているのです。
西高東低
《西高東低★冬型の気圧配置》
冬=乾燥というイメージが強いですが、それはあくまで「乾燥しやすい地域」での話なのです。
他方、「乾燥しにくい地域」もあるということです。

日本列島をイメージしてみましょう。日本列島の夏は、高気圧が太平洋のほうからやってきます。
大量の水分を含んでいるため、日本中にたくさんの雨を降らせます。
梅雨の時期には、冷たい空気と暖かい空気が日本上空でぶつかり続けて、その影響で雨が降り続きます。
雨がたくさん降れば、その水分が蒸発したりして空気中の水分量も増え、これが湿度(ジメジメ)を招きます。

逆に冬の場合は、今日の天気図のように、高気圧が北のシベリアのほうからやってきます。
日本まで来るあいだに日本海を通りますが、高気圧はそこで多くの水分を吸収します。
すると、日本に着いた頃には日本海側に雪を降らせます。
が、空気が山々を超えて太平洋側に移っていく段階で、水分はほとんど無くなってしまいます。
だから、太平洋側には、今日のように乾いた風が吹くのです。よって、乾燥となるのです。
つまり、冬=乾燥というのは、主に太平洋側の人たちが持つ概念なのです。

稲村ヶ崎
《稲村ヶ崎からの夕景》
日本には、とても感動する夕日の美しいスポットがたくさんあります。
夕日は、夜景と違って時間によって見え方が変化する、その日その瞬間にしか見ることのできない景色!
夕日の魅力は「一期一会」。同じように見えても太陽の沈む方向は日々変化し、大気や水蒸気の条件によって雲の形はもちろん、空や夕日の色も異なります。
つまり、今日と同じ夕日は二度と見られないといっても過言ではありません。
だからこそ、ついつい夕日を見に行ってしまうわけなのです・・・。 (^^)v

これからの冬の時期、夕日のベストシーズンを迎えます。
沈む夕日を見ながらロマンチックに感傷に浸るもよし、明日への活力を感じてリフレッシュするもよしです....。