前編からの続きで、因島から今治までを備忘録・・・
しまなみ海道のクライマックス、大島の南端に位置する亀老山の頂上にある展望公園からの眺望は、しまなみ海道随一! 天気が良ければ西日本最高峰の石鎚山(1,982m)まで見渡すことができる。
特に、沈む夕日に照らされた渦巻く来島海峡と世界初の三連吊橋「来島海峡大橋」の景色は最高なのだ!
しまなみ海道
快走路のクライマックスとして、来島海峡大橋を上から眺められるしまなみ海道随一の絶景ポイントはやはりはずせませんね! 夕暮れがつくりだす景色も旅のご褒美ですね~
厚い雲が切れて陽が射してきて、神様の存在を、ほんの少し信じられたかな・・・ 
因島では、前回と同様に東側の海沿いの因島水軍ラインを快走!アップダウンがややキツイですが、それゆえに、多島美と瀬戸内の海の景色が最高!
室町から戦国時代にかけて瀬戸内海を制した、村上水軍で有名な因島。現在は、尾道市の一部です。
因島水軍城では村上水軍の武具や遺品など、ゆかりの品々にお目にかかることもできます。

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そして、話のネタに(ブログのネタ?w)通称「自転車神社」とも呼ばれている大島神社へと参拝。 大三島の大山祗神社より分霊、創建されたと伝えられていて、因島最古の神社とされています。
主祭神は大山積大神。古くから交易や交通を守る神とされており、近年では、自転車祈願も行われていたり、冷たいお茶やオシボリのサービスもあったりと、サイクルオアシスとして整備されています。
でも、しまなみ海道の人気路線に便乗して、境内全体が「自転車」をアピールしすぎている感じかな?
神社のフェイスブックに載せたいとことで、写真撮影のご依頼を頂きましたが、「ちょっと違うかな?」と思い、丁重にお断りしました・・・ 

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因島のお好み焼きは「いんおこ」と呼ばれていて、島内には約50軒ものお好み焼き屋がある、お好みアイランドなのです。 時間はまだ午前10時。昼にはまだ早い時間帯だけど、やはり食べていきたいよね。
10時から開店しているお店と言ったら、前回も食べた「米ちゃん」しかないなぁー
味比べで他のお店に行きたかったけれど、昨年、お母さん(女将さん)に「また来ます!」と言ったしなぁ・・・

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開店したばかりの時間なのに、既に忙しくされていて、何枚かのお好み焼きが鉄板の上に焼かれています。
そうこうしている間も、次から次へと電話が鳴り、テイクアウトの予約がひっきりなし!
鉄板の上で直で食べる「いんおこ」。キャベツがふんわり甘くて美味しい!
お聞きすると、美味しいソースは、サンフーズ「ミツワソース」がメインだそうです。

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因島から生口橋を渡って生口島へ。橋長790m、日本で初めて設計された複合斜張橋で、128mの塔の頂上付近から放射されるケーブルは、優雅なハープの弦のように伸びています。
因島から生口橋へ上る自転車歩行者道の途中には、田熊休憩所が整備され、眺望を楽しむ格好のスポットになっていいね。

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広島県は国産レモン発祥の地として知られ、また、レモンの生産量日本一!
なかでも生口島は県内一、つまり日本一レモンを作っている島なのです!
また、平山郁夫美術館や耕三寺、向上寺三重塔など、歴史と文化の香り漂う見どころが多い島ですね。

ルートは、北回りと南回りのどちらでも選べ、いずれも海沿いを走る周回ルートです。
見どころがたくさんあるのは北側で、南側は、立ち寄るところが少ないですが、レモンやみかんなどの柑橘類の田園風景とキラキラ光る海を眺めながら気持ちよく走れるルートなのです。

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生口島から多々羅大橋を渡り大三島へ。
大三島では反時計回りで、グルッと海岸線を大三島を一周します。
どこに立寄ることなく、ストイックに走って、牧歌的な海沿いの家並みや、美しい瀬戸内を見ながら快走!

広島県と愛媛県の県境をまたぐ多々羅大橋は、建設当時では、斜張橋としてはフランスのノルマンディー橋を抜いて世界一のスケールだったのです。
青い空を背景に巨大な鳥が翼を広げたような優雅で雄大な姿を誇っているよね。
橋から見下ろす海峡には、「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった島も見えますよ。

多々羅大橋にはちょっと面白い趣向が凝らされていますのをご存知でしょうか?
主塔のところに、「多々羅鳴き龍」と書かれた小さな看板があります。日光東照宮や京都の相国寺などにある鳴き龍と同じものです。
備え付けの拍子木でたたくと「パパパパパパ~ン」という感じで音が駆け上っていくのを体験できるのです。
話のネタに橋を渡った際には体感してみて下さいませ!

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は・か・た・の・しお!で有名な伯方島へ。 誰もが一度は聞いたことのあるCMソング。博多ではないですよ。
伯方島は、かつては塩田があり、塩で有名ですが、造船所も4社ある船の町でもあります。
右回りで海沿いを走ると、伯方島北岸では、多々羅大橋の全景が見られるスポットなどもあります。

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伯方と言えば伯方の塩。お約束、期待どおりの塩ソフトクリームだん!
はじめは甘く、後味でほんのり塩味を感じます。 うまうまー

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伯方島から大島へ至る所では、少し紅葉の木々をたたえた岬があったりと・・・
大島では、南側の所々で10%程のアップダウンが続く海沿いルートを走り、その後、しまなみ海道のクライマックスである、眺望抜群の亀老山展望台へと最後の激坂トライ!

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亀老山展望公園へ上っている最中は、厚い雲に太陽が覆われていて、「こりゃ今日は夕焼けは無理だなぁー」と思いながら、激坂をエッチラコッチラと上っていたけれど、だんだん雲が切れてきて陽が射してきたぁ?
坂を上りきると、おぉぉぉぉぉ! 綺麗~! いい景色! 絶景~!
逆に厚い雲の中からもれる光線で、なんとなく幻想的、神秘的で、これはこれでいい感じだよね。
亀老山展望公園から見る景色、いつ行っても良い場所です!

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展望台に登ると、水平線ははるか彼方まで見晴らすことができます。
海も空も山も、そして来島海峡大橋も、夕日の中にコントラスト鮮やかに目に飛び込んできます。
いゃー大パノラマに感動!
潮の流れが速いので、海面も縞模様ですね。
車なら10分足らずでこられる距離だけど、それをあえて、自分の足で上ってきたと思うと感激もひとしお。

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展望台のフェンスには、カップルたちが訪れた記念に南京錠がつけられている。
いつの頃からかここは恋人たちの聖地となり、夕日の方角に二人で鍵をかけてお祈りをすると、永遠の愛が約束されるそうだ。
太陽の沈む方角には、願いを叶えてくれる神さまがいると言われています。
恋人たちの願いを受けて真っ赤に染まる夕日。 太陽が沈むその瞬間までずっと見ていたい、そんな気持ちになります。
みんなの願いが叶いますように!

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そして、来島海峡大橋を渡りますよ~
日本三大潮流として知られる来島海峡の2つの小島を基点に、3つの吊り橋で構成された世界初の三連吊り橋です。 来島海峡第一大橋は960m、来島海峡第二大橋は1,515m、来島海峡第三大橋は1,570mで、来島海峡第三大橋は世界で14番目、中央の来島海峡第二大橋は世界で15番目の長さです。
直下の最大速度が10ノットもあり、昔から「魔の海峡」として知られる来島海峡は潮の流れが複雑で、1日約1,000隻の船が行き交う海の銀座なのです。

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太陽が西の地に見る見るうちに沈んでいきます。夕景と来島海峡大橋のシルエットがとても綺麗!
赤黒い夕焼けが現れた翌日は雨との言い伝えがあるよね・・・
これは西の空に薄雲があると、太陽光線がその雲に吸収されることで起きます。
薄雲が広がって翌日は雨なのか? う~ん翌日のプランはどうしようか.....´д` ;

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そして今宵の宿、今治市街地へやって来ました。 もうあたりは真っ暗。
今治は、古くは平安時代から瀬戸内海の海運の要所として伊予国国府が置かれ、江戸時代は今治城の城下町として栄えた町です。
現在は日本一のタオルの生産地であり、国内の生産量の5割を占めています。
上質なタオルとして注目され、今治タオルはお土産やギフトでも有名ですよね。
そんな今治タオルですが、今治駅に併設されている「ジャインアントストア今治」に寄って、記念にと、今治タオル生地のサイクルキャップを買いました!

しまなみ海道-016
今宵の宿は、今治にそびえるランドマークタワー、今治国際ホテルです。
以前に出張に来た際に泊まったことがあって良かったので、「サイクリング・パラダイス愛顔のえひめ旅行券」もあることだしと、自転車の宿としてはチョッとグレードアップ!
シティホテルの機能とエレガントなサービスで快適な空間なホテルでいいホテルです。
今治国際ホテルは、エレベーターに自転車をそのまま乗っけて、部屋までOK!なのです。 
流石、自転車観光都市、今治だね!

自転車持ち込みOKのホテルだけど、エントランスでベルマンさんに嫌な顔をされると思ったら、あっさりニッコリとフロントへ誘導していただき、バイクをお預けしてサイクルラックにかけていただけます。
こんなシチュエーションでチェックインし、堂々とホテルロビー、そして、エレベーターも通路も押して通れました。 ある意味感激!
エレベータでご一緒になった中東系のご婦人が英語で、「部屋まで自転車が持ち込めるの?」と聞かれ答えたら、ビックリしていたよ。www

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予約ではダブルベットのシングルだったのですが、予約時に、「ハイフロア アサインを希望します」とオーダーをかけていたので、実際には上層階の眺めのいいツインルームの広い部屋にしていただきました。

ご存知の方も多いかと思いますが、眺望がよい部屋を希望したい場合、アップグレードした部屋に割り当てて欲しい場合に、このような専門用語を使うことで、ホテル側の見る目が少し変わって、「このお客は、ホテル業界?旅行会社関係なのか?」と構えるので、好印象を与えるために、いい部屋にしてもらえる確立が高いのです。
でも、あまりこの呪文を乱発しないでね・・・ (^^;;

しまなみ海道-018
ホタルでサッパリした後は、居酒屋さんで、今治の美味しい魚料理と焼き鳥で乾杯!
このボリュームとクオリティで、なんと!1,000円チョッととは驚きです!
そして、今治といえば「焼き鳥」ですよね。焼き鳥と言うと「串焼」を想像すると思いますが、今治の焼き鳥は「鉄板焼き」なのです。
大きな鉄のコテで肉を押さえて焼くので、炭火で焼くより早く出来上がります。
今治は商売人が多いので、せっかちな人が多いためこのスタイルになったそうです。
そんな今治の焼き鳥、潮の流れが速い海で育った海の幸などなどを頂き、大満足!

ちょうど隣り合わせになった、毎日この店に来られるというタクシー運転手さんと意気投合!
今治の歴史とか見所とか、いろいろ教えていただきました。
また、お酒もご馳走になってしまってご馳走様でした!(^^)v

しまなみ海道-019
ほろ酔い気分でホテルへ帰館~ うぇっぷ!
今治国際ホテル上階の部屋から、今治市街、遠くに来島海峡大橋を見ながら深い眠りとなりました・・・
さぁーて、翌日は雨模様だけどどうする?
続く.....