美瑛の丘、それは感動の風景!
写真で見る風景もいいけど、実際に訪れてみるとそのスケールに感動間違いなし。
なだらかな波状の丘陵地帯と、雄大で色鮮やかな自然環境が特徴的な地、
そんな絶景の美瑛の丘をめぐってきました!
びえいの丘
丘の美景に佇む可愛らしい赤い屋根の家。Windowsの壁紙みたいだなー (^^;;
いい天気の中(かなり猛暑でしたが)、まるで絵本の世界にいるかのような究極の田園風景の中を走れて気分爽快! いゃーまた今週末にでも行きたいぐらい~ !(^^)! 
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本当はLCCで輪行したかったけれど、LCCだと新千歳空港発着便しかない。
ANAマイレージのSKYコインが貯まっていたので、手持ちの株主優待券と併用してANAで旭川空港へ。
旭川空港の方が美瑛へアクセスしやすいし、時間が効率的に使えるしね。

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飛行機輪行も心得たもので、普通の輪行袋でも何のトラブルもなくいけちゃいます。
各自で飛行機輪行のスタイルがあると思いますが、私は過去の熊本沖縄でもこんな仕様にしています。
「取扱注意で、倒す場合はこちら側を下にお願いします♪」とのお願いに、グランドスタッフさんが丁寧シールを添付してくれています。
旭川まで大切に運んでくださいね~

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旭川空港に定刻8:25に到着、バイクを組み立てて9時に出発~!
幼稚な弁だけど、いゃー飛行機ってはやいねー
外に出ると、ヒンヤリと空気が爽やかで涼しい~ と思ったのもこの時だけで、この先の2日間は猛暑の中を走ることに・・・
まずは、荷物を預けに今宵の美瑛の宿へと向かいますよ。

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宿へ寄ってから美瑛駅へ表敬訪問。
10年ぶりに美瑛駅に来ましたが、駅周辺が綺麗に区画整理されていてビックリ。
駅舎や倉庫は過去に美瑛町周辺で採掘されていた美瑛軟石を使って建築されていて、趣があり駅舎自体が観光地となっている。
ちなみに過去には、国鉄「いい日旅立ちキャンペーン」やトヨタ「カムリ」のCMなどでも取り上げられています。


北海道のほぼ中央で、十勝岳連峰の裾野に広がる丘陵地帯に、なだらかな曲線が織り成す畑作地帯の風景がパッチワークのように続く雄大な農村景観を作り出している「丘のまちびえい」。
初日はこんな複雑なルートで、丘めぐり、田園風景をグルグルと走ってみました。

マップを見る限りでは小さいエリアだとお思いでしょうが、美瑛の面積は東京23区の広さとほぼ同じで、その70%以上を山林が占めている。約15%を畑地が占め、これを中心に「丘のまち」の美しい景観を形成しているのです。

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走り出して間も無く、こんないい景色の中を走る! いゃー気持ちいいぞぉー (^^)v
一般的に道内では碁盤の目に分割された畑が多いですが、美瑛は十勝岳の噴火によってつくられた丘陵地帯上にあり、視覚的に面白いパターンを生み出しており、様々な丘の起伏、形状があるため、植えられた農作物によって風景自体がパッチワークのように見えます。

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どこまでも広がるジャガイモ畑、きれいに並んだポプラの木、草原に寝そべる牛と牧草ロール、ヨーロッパの田舎を思わせるパッチワークの丘。
まるで絵画を切り取ったようで、素晴らしい風景が次から次へと飛び込んでくるぅー!

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丘陵地帯に種類の違う作物が植えられ、そこから生まれる風景がパッチワークと例えられる美瑛。
この町が一番華やかになり、丘のパターンを一番感じられるのが夏の季節ですね。
ジャガイモの花が咲き、麦が色づき、畑はさまざまな緑で彩られる。
晴れると青空に勢いのある雲が映えるため、「ザ・北海道」という景観を楽しむことができるのです!

びえいの丘-008
美瑛町の中で、丘のあるエリアは2つに大別できます。
1つは、美瑛市街地の北西にある「パッチワークの路」。ここの特徴は、CMやドラマに使われた丘にある1本木などが集中しているエリアになります。
もうひとつは、美瑛南東にある「パノラマロード」エリア。また、美瑛町の外になりますが、上富良野町北部も丘の風景が美しい場所になっています。
美瑛町以外にもまたがる美しい丘が多くあり、今回これらも含めて走ってみました。(^^)v

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トップ写真と同じ場所ですが、JR富良野線沿いの道路から見るオススメスポットです。
絵本に出てきそうなメルヘンチックな赤い屋根の家、折り重なる丘にポツンと立っているのが特徴です。
ハウスクリームシチューのCMで一躍有名になりました。
赤い屋根と緑の畑と青空。この条件がそろった時、感動的な風景が広るよ!

びえいの丘-010
この時期の北海道は昼間の時間が長い。農家の方々は、夜明け前から、日没過ぎまで、雪に閉じ込められ農作業のできない冬の分まで取り返すかのように働いていらっしゃいます。
各々の農耕機を見ると、広大な農地ならわでの変わったタイプのものが多く、興味が惹かれますね。

美瑛の丘の楽しみ方は決まっていません、人それぞれです。
ただ、禁止事項があります。美瑛の丘のほとんどでは農家の方が作物を育てているので、畑には絶対に入ってはいけません。また、民家敷地にも入ってはいけません。

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今まで巡ってきたパノラマロードを一望できるエリアにやって来ました。
先ほどの赤い屋根の家も見えますね~
どこまでも続くパノラマロードの先には、大雪山や十勝岳連山も広がり、絶景を楽しむことができる♪ 最高!

びえいの丘-012
いつもなら、マイバイクを入れて写真を撮っていますが、ここ美瑛の風景には邪魔ですね! (^^)

びえいの丘-013
丘の斜面に一本だけ立つ通称「クリスマスツリーの木」は、その姿形がクリスマスツリーに見えるトウヒの木。
よく見ると一番上部分が星の形にも見えるので、そう呼ばれるようになりました。
周りには一面に丘陵が広がり、美瑛の中でもひときわ輝く存在となっています。

びえいの丘-014
そして黄金色に輝く大地の恵み、広大な小麦畑もステキですね!

びえいの丘-015
広大な牧草地にロールケーキのような牧草の塊が転がっている風景があちこちで見られます。
この牧草ロールは、正確には「ロールベール」といい、1つの大きさが直径約1.5m、重さは約350kgもあり、1年を通して牛たちの餌になるものです。

びえいの丘-019
空に向かって伸びる高い樹齢80年の一本のポプラの木、「ケンとメリーの木」。
1973年にケンとメリーが登場する日産自動車のスカイラインのCMに採用されたのが命名の由来です。
駐車場が整備されており、観光バスも訪れる人気スポットの一つです。
木の近くでは観光客が多くて落ち着かないので、このくらいの遠目で見る方がいいですね!

びえいの丘-016
丘の上に木々が並ぶ素晴らしき風景。カラマツの防風林です。
日本たばこ「マイルドセブン」のCMに起用されたことから「マイルドセブンの丘」との愛称が付きました。
細いあぜ道を進んでいくと丘の上に立つこともでき、小麦畑などが絨毯のように一面に広がる風景なども鑑賞することができますよ。

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美瑛の丘には観光スポットが点在していますが、それ以前に美瑛の丘全体が観光スポットと考えてよいでしょう。
なぜなら、どこから見ても絵になる風景だからです。見る地点が異なるとまた違う風景が広がるからです。
ガイドブックや観光マップにいろいろとビューポイントが紹介されていますが、自分なりのお気に入りの風景を探すのも楽しいものです・・・

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丘には道路が張り巡らされていますが、道路は丘の上を通ったり、下に下ったりします。
丘の頂上付近から見る風景と、下から見上げる丘の風景ではやはり違います。
太陽の光の向きの関係で、午前と午後でも見え方が違うこともあるのも面白い。

びえいの丘-020
広大な丘の風景の中に「セブンスターの木」が立っています。
1976年、たばこ「セブンスター」のパッケージに使われたカシワの木です。
ここにも駐車場もあり、バスもやってきて、観光客が多く訪れるスポットの一つとなっていますよ。
たまたま人がはけた瞬間をねらってパシッ!

びえいの丘-019
セブンスターの木の前の道路を少し進むとシラカバが片側に林立しますが、その先の丘の風景も素晴らしいものです。特に北側に広がる風景が絶景で、まさにパッチワークのような畑といえますね。

びえいの丘-023
カシワの木の大きい木が2本、間に挟まれる形で1本ある「親子の木」です。
丘の頂上に3本の木が並んで立っていますが、そのうち真ん中の木は小さいのです。それが親子3人を表しているかのようです。
親子の木は、側で見るのではなく、丘の下から見上げる形での眺望がベストですね!

びえいの丘-021
麦畑の斜面の頂上にシラカバの木々が横に一列に並んでいるのが印象的ですね。
陽が傾いてきて黄金色に輝いた小麦畑と木々のシルエットがとても美しいでねー

びえいの丘-022
美瑛では小麦畑のほか、ジャガイモ、豆類、トウモロコシといった作物を生産しており、農業の町なのです。
そして輪作、つまり年ごとに区画ごとに栽培する作物を変える方法をとっているため、一面同じ色ということがありません。
そのため、小麦畑の黄金色の畑のエリアと、その他の作物の緑の畑のエリアとが丘に共存しており、波のように折り重なる丘の曲線と色の違いがパッチワークのようなきれいな丘陵風景を作りだしています。
所々に開拓時代に伐採されなかった防風林地帯もあり、それもよいアクセントになっています。
そんな美しい景色の中を走るのは、そりゃー叫びたくなりますって!(^^)v

びえいの丘-024
北海道の観光ポスターなどで必ずと言っていいほど見かける美瑛の風景。
誰もが魅了する丘のまち美瑛は、美瑛だからこそ感じることができる自然の美しさや大地の恵みなど、自転車で走ってこそわかる美しさもあります!
文章では伝えきれない感動が多くある・・・、日本離れした風景に虜になる・・・

夕日に包まれる美瑛の丘の景色を見ながら初日が終わろうとしている。。。。
二日目は、どんな景色に出逢えるだろうか。
つづく・・・