先日の嶺方峠など厳寒の中を走るに際しては、「寒さ対策」は「安全走行」と共に重要課題です。
寒くないようにと着込み、その状態で走ると熱がこもって汗をかいてしまう。
その汗でウェアが濡れたままだと、汗冷えで体温が奪われ、より寒く感じてしまいます。
ウェアが濡れたままで走り始めると、汗が一気に冷えて凍える・・・、といった経験をした方も多いのでは?
冬のレイヤー
(フラッドラッシュスキンメッシュ: 汗をかいても雨が降っても肌はドライ)
この「暑い・寒い」を気にならないようにするには、原因となる水分を外へと送り出すことです。
肌表面の濡れ・蒸れを徹底的に抑え、その結果、暑くもなく寒くもない快適な環境を作り出すのです。
これらの機能を確保した秀逸なドライウエア、フラッドラッシュスキンメッシュがとてもいいのだ!
加えて、機能性のあるウェアによるレイヤー(重ね着)も大事だよね! そんな冬のスタイルも備忘録・・・
■ 肌の表面を常にドライに保つ「ドライレイヤー」
ファイントラックの「フラッドラッシュスキンメッシュ」を一枚を着ておけば、その上に何を着てもいいと言っても過言ではないほどのドライウェアです。

冬のレイヤー-001

フラッドラッシュスキンメッシュの最大の特徴は、身体の表面の汗を透過させて、濡れを肌から離すことです。
後述のジオラインのような吸汗速乾ではなく、汗を身体の表面から引き剥がし、身体へ戻さない一方通行の機能を持っているのです。だから、身体の表面は常にドライに保たれている。
トップ写真の水玉のように、水分がフラッドラッシュスキンメッシュの表面で留まって身体に戻らないのです。
自転車だけではなく、ディンギーやランや登山とか、色々なアウトドアで昔から愛用しています・・・

この機能、峠越えなど汗をかく走りではとても重要です。
峠を上っていると、汗をかくほど暑くなって、峠で休憩すると急に寒さを感じることがあります。
これは、汗が蒸発するときに気化熱によって体温が奪われるためです。
水(=汗)は空気に比べ熱伝導率が高いため、肌やウェアに汗が残っているとすぐに冷えにつながります。
更に走行風で体温が奪われます。いくら分厚いウェアを着込んでいても冷えるのはこのため。
一番下に着ているウェアが汗で濡れていたら、あっという間に体力を消耗してしまいますよ! 

フラッドラッシュ スキンメッシュは、こうした特有の冷えの問題をあっさりと解決。
汗を透過し上に着たウェアへと手渡していくから、上に着たウェアが濡れていても肌は常にドライなのです。

 
論ずるより、この動画の方が分かりやすいですね・・・
たった60gのこのウェアが走りを快適にしてくれる、買っておいて損はしない一枚ですよ!

ここで、話を終えてもいいけれど、蛇足ですが、厳寒時でのその上のレイヤーウエアはというと・・・

■ 素早い汗処理を行う「ベースレイヤー」
ドライレイヤーが汗を引き剥がし、そして、汗の水分を水蒸気に変えて放出するのが「ベースレイヤー」です。

冬のレイヤー-002
ベースレイヤーでは、暖かい空気を蓄える構造と遠赤効果で保温力もあり、吸水速乾性にも優れ快適な着心地を保ってくれる、あの有名なモンベルの「ジオライン」を着ています。


ジオラインについては、既によく知られているので、この動画で説明は割愛しますね。

■ウェア内を適温に保つ「ミドルレイヤー」
ベースレイヤーが拡散した汗をさらに吸い上げて拡散し、かつウェア内を適度な暖かさに保つのが「ミッドレイヤー」です。

冬のレイヤー-003
ミッドレイヤーは、薄手で軽量ながら適度な保温性を備え、汗の処理も得意としている、同じくモンベルの「シャミースジャケット」を着ています。

これは、シャーミースという毛髪の10分の1という極細ファイバーを編んだフリース素材になっていて、繊維間に多くの空気を蓄えて高い保温力を発揮します。 通気性もよくて、汗の蒸気を効果的に排出してくれます。
表面の素材も滑らかな柔らかな肌触り。水に濡れてもすぐに乾きますよ。

■最後は保温性・防風性が高い「アウターレイヤー」
レイヤーの中で一番外側に着る「アウターレイヤー」は、同じくモンベルの「サーマライドジャケット」という、保温性の高い自転車用ジャケットです。

冬のレイヤー-004
最も風の影響を受けやすい前身頃と袖部分にシンサレートを採用。後ろ身頃にはストレッチ クリマプラスを採用することで伸縮性と吸水拡散性を確保しています。
タイトなシルエットで風の抵抗を受けにくく、乗車時の前傾姿勢に合わせた立体裁断。
また、袖の所と脇腹の後側にチャックがあり、ベンチレーターとなっている。

このジャケットのいいところは、「とにかく軽くてしなやか」ということ。まさに「寝袋に入っている感じ」なのだ。
パッと見には生地が厚そうだけど、実際は薄いのに不思議なほど暖かい。
たったの370gしかないのが驚き。これでも十分暖かい・・・ 気温によっては、中にインナーだけでもOK!
暑くなって脱いでも、備品の袋に入れればコンパクトです。

ただ、トレーニング向きのウェアではないし、カラーもデザイン的にもイマイチですけれどね。
これに合わせるボトムはタイツだけの姿よりも、その上にスリークォーターのパンツを重ねるとバランス的にいいかも(実際にそうしている)。

モンベルはデザイン的にはパッとしませんが、機能性はよく考えられていてコスパがなかなかいいです。
高級なウェアーメーカーの物なんかよりも機能性だけで言うと、数段も上だと思いますよ!
凍えるような寒さの中では、カッコイイなんて関係ないのだ!www 
モンベル商品は旧モデルをアウトレットで買えば更に安いですよ。
ちょっとしたデザインやカラーが変わっているだけで、機能性は全く変わっていないので安いもので十分!

以上、暑くもない、寒くもない、軽くて薄く着膨れしない冬のウェアの重ね着ワザもご紹介。
蛇足の方が長々となってしまった・・・ w
あくまでも個人的なスタイルなのでご参考まで!

繰り返しになるけれど、フラッドラッシュスキンメッシュはとても使い勝手がいいドライウエアです。
もっと早く買っておけば良かった!と驚きがあると思いますよ。 
なお小生は、finetrack社の回し者ではありませんので・・・ (^^)v