伊豆半島北西部にそびえる猫越火山連峰を結ぶ西伊豆スカイライン。
毎年この時期になると走りにいく「天空の道」、北と西が駿河湾へ落ち込んでいるため眺めが良く、特に富士山の眺望が素晴しい、自分の中での「百名道」です!

予報で西風が強いということで、覚悟はしていたけれど、その上をいくド強風に泣かされた~ 
ルート
いつもの通り、輪行で函南駅からスタートして、狩野川CRを経由して修善寺へ。
西伊豆スカイラインから西天城高原道路を走って湯ヶ島へ抜ける予定だったのが、強風により予定を変更して、早々と船原峠から下るという、なんともユルユルのルートです。

西伊豆スカイライン-001
交通量の多い国(酷)道を避けて、狩野川堤防沿いのサイクリングロードを通って修善寺へと。
城山の対岸の堤防には城山桜の並木が続いています。春の桜を愛でながら走るのも最高ですよ。
奥に見える箱根連山の上にはレンズ雲や吊るし雲が出現しているね。
これらの雲が姿を現している時は、風が強く吹いている証拠、なんだかなぁー
この時間帯までは、雄大にそびえる富士山を眺めながらの贅沢な時間を過ごせたのですが・・・

西伊豆スカイライン-002
富士山の絶景地、だるま山高原レストハウスへ着くと、いゃーけっこう寒い!そして西風が強いです!
雲が風で流れるのですが、次から次へと覆われるのでタイミングよく富士山は出現せず・・・
この付近から撮影した写真が、1939年のニューヨーク万国博に出品され、世界の絶賛を浴びた大パノラマ!なのですが、今日はNG!
ここまでと言わないけれど、絶景を見たかったなぁー

西伊豆スカイライン-003
富士山が見え隠れで、しばらく待ってみたが雲が多いので、とりあえず先に進んでみることに。
戸田峠からいよいよ西伊豆スカイラインの始まり!でも、もの凄い強風!
強風に流される厚い雲が次から次へ、太陽も遮られ強風とあいまって体感温度は-10℃位の感覚のよう。
路面も凍結箇所があったくらいです。。。

西伊豆スカイライン-004
戸田峠と達磨山から船原峠を結ぶ、全長10kmの西伊豆スカイラインは、標高900m内外の尾根を走り、見晴らしは抜群の道路!なのですが・・・ (^^;;
戸田峠から西伊豆スカイラインに入ってしばらく走ると展望が開けてきます!
達磨山を少し登って振り返ると、駿河湾を前景に富士山が、左に南アルプス、右に箱根山を従えた大パノラマは、まさに「日本を代表する展望地!」と言いたかったのですが、ご覧のようですわ。(泣)
しかも、風の強さがハンパないです!クマザサ原に隠れて、しばし風除けすることに。

西伊豆スカイライン-005

戸田の街を見下ろすと、駿河湾にはウサギが走りまくっていますね!

西伊豆スカイライン-006
ここのポイントも、一面のクマザサ原なので視界が開け、駿河湾越しに秀峰が眺めらるのですが・・・、
なんだかなぁーって感じ。
貸しきり状態の最高の道路なのに、あまりの強風で、オーバーじゃなくて走っていてもバイクごと風に舞い上がりそうな感じ。特に下りは危険なので、西天城高原道路へは行くことなく船原峠から下ることに。。。

西伊豆スカイライン-007
また修善寺に戻り、冷川峠を越えて伊東へと向かいます。
標柱には「冷川峠(柏峠)ここから二粁(粁=km)」、この冷川峠というのは現在の冷川峠のことではなく、柏峠のことでなのです。 
古びた石碑には「伊東近道」の文字。冷川峠のほうが勾配は緩いのですが、 その分南に大回りになってしまう為、徒歩なら柏峠の方が早かったという話があります。

西伊豆スカイライン-007
で、ここの切通しが現在の冷川峠。ここを抜けると、後は伊東市街地まで下るだけ。
旧天城峠と並んでチョッとした心霊スポット。白い着物を着た女性を見た地元の体験者も多いとか・・・
写っている?

西伊豆スカイライン-008
伊東温泉街を流れる松川沿いにある老舗旅館の東海館。
廃業して、現在は伊東市の文化財として一般公開されています。そして、東海館の浴室を立寄り温泉として利用することができるのです。冷えた体を温めて早々と帰りますかね。

玄関は重厚な唐破風がついていて、鶴と朝日のすばらしい彫刻が、そして館内も随所に派手ではないが豪華な装飾がある。廊下や階段、客間の入り口など、館内随所に職人たちの手工を凝らした建築美がいきていますね。今や貴重となった伝統的な日本の建築様式を堪能させてもらいました。
勿論、温泉もホッコリ気持ちよかった!

その後、伊東駅から輪行で早めの帰路へ
いやいや何とも不完全燃焼だなぁー 
距離も獲得標高も大したことないのに、強風の影響で何気に疲労感が残ったライドでした・・・ とほほ
次回の西伊豆スカイラインは、豆桜の時に走りに行くかな?