長野県の最北端の村、栄村。 栄村で有名なのは、やはり秘境秋山郷でしょう！
他には、日本有数の豪雪地帯としても知られ、昭和20年には日本の観測史上最高となる785cmもの積雪を記録した所です。（これは旧国鉄の記録で、気象庁の記録としては、今年2月に青森県酸ヶ湯温泉で観測された515cm）
東日本大震災の翌日に発生した、震度6強を記録した長野北部地震での被害などもありました。


秋山郷は山間の谷間に日本の原風景と言える集落が点在し、山々の風景も四季折々美しい新潟県と長野県にまたがる狭谷地域です。
山々を望み進んで行くと、そこには自然と共に人々の暮らしがあり、また冬は豪雪地帯で深い雪に覆われる自然の厳しい土地でもあります。
このような土地柄から信越の秘境とも言われ、特に秋は紅葉が風景と相まって美しい郷なのです。


新潟県側から津南駅を起終点にR405号を中心に山間に入って行き、切明温泉で折り返すルートです。
奥志賀林道を抜けて野沢温泉や飯山などへ行くルートも考えたけれど、秋山郷の紅葉を堪能したかったので、こんなルートにしました。
距離は約80kmと短いけれど、獲得標高が約2,000m程もあり、意外に勾配があったり、アップダウンが多くてキツカッタ･･･


町中を抜け田園地帯を通り、その後次第に谷合の道を、途中には渓谷や山々、点在する集落を見ながら山深く奥へ進んで行きます。
ほぼ半年は雪に覆われ、平家落人伝説の里としても知られる秋山郷、昭和の初めに秋山郷を測量隊が訪れたところ、村人から「源氏はまだ栄えているか？」と尋ねられたという逸話が残るほど。
里から隔絶された秘境であることから生まれた伝説ですね。


手つかずの美しい山々は、国内でも屈指の紅葉の名所。今でこそ道路も整備され、年間を通じて多くの人が訪れますが、昭和50年代前半まで、冬は道路は閉鎖されていたんですから、本当の秘境だったと言っても過言ではありません。


山懐の奥へ、途中に渓谷や滝、山々を望みながら進んで行きます。
そこには自然と共に人々の暮らしがあり、また冬は豪雪地帯で深い雪に覆われる自然の厳しい土地でもあります。そのような土地柄から信越の秘境とも言われ、その魅力に訪れる方も多く、特に秋は紅葉が風景と相まって美しい郷なのです。


前倉橋、周りの自然に溶け込むようにかかる赤いアーチが美しく、その優雅な姿は「新潟の橋50選」に選定されています。


山間の秋山郷の集落は、その多くは周りを山々に囲まれ、家々は山の懐や谷合に点在しています。
隣接して田畑などがあり、その素朴な風景は日本の原風景ですね。
近くから見る家々とその背後に山々が広がる風景も良いのですが、離れた場所からの風景も美しいものです。


秋山郷の沿道には店舗等が無いのでキャンプ場でランチタイム。
火器を持ってきたので、山メシ作ったり、コーヒーを飲んだりと、暖かさにホッ･･･


シラカンバとその背景に鳥甲山の荒々しい山並みが見え隠れする美しい自然の池、天池（あまいけ）です。
すばらしい景観美にしばし時間を忘れるほどに･･･


秋山郷のシンボル苗場山も雄大で綺麗だなぁ～
秋山郷を山奥へ進むと、最も奥にあたる場所に切明温泉があります。
河原から温泉が湧いている珍しい場所でもあり、旅館でスコップを借りてマイ露天風呂を掘って入ることができます。川の水で湯加減を調節して、流れるせせらぎの音を聞きながらの入浴は、文字通りの秘湯ですね。
入りたかったけど、残念ながら時間もおしていたので今回はパスすることに･･･

11/5から冬季通行止めとなる、切明温泉から志賀方面へ抜ける秋山林道を少し走ってみることに･･･
ブナ林の紅葉が続く中を走ると、そりゃー気分は最高！
5月下旬から11月上旬にかけては、この林道を通ってカヤノ平や志賀高原へ抜けるルートもあります。それ以外の時期は冬季閉鎖になり切明地区で行き止まりなのです。
その後は、鳥甲山の山肌を縫うようにして走る林道を通って津南へと向かいました･･･


信越の秘境とも言われる地「秋山郷」、そこには山間の地に暮らす人々の生活があり、大自然の風景と集落の風景が調和して美しい紅葉の風景が広がっていました。
秋山郷は見所たっぷりです！　タイムスリップした中での紅葉ライドは最高だったぁー！