クリスタルラインから山梨県と長野県を結ぶ川上牧丘林道を走り、車道峠の日本最高地点、標高2,360mの大弛峠へパスハント!
そして、登山道を経て、甲州と信州の両方の絶景を楽しめる「夢の庭園」と呼ばれる展望地へ!
大弛峠-022
「夢の庭園」は、高山植物のマットの上に、巨石と灌木が自然の采配によって巧みに配置された自然の庭園なのだ! その名に偽りなく、標高2,450mからは夢のようなパノラマに感動~

昼から大気が不安定になるとの予報だったので、早朝スタートで午前中に大弛峠へ着きたく、塩山まではクルマで6W輪行です。
ルートはこんな感じ、本当は大弛峠の後、クリスタルラインで木賊峠へ行こうと思っていたけど、午後から天気が下り坂になりそうだったので、自分も早めに下って温泉でマッタリ~

大弛峠-001
塩山の標高約400mから、距離約35kmを経て、大弛峠の標高2,360mまでの標高差約2,000mの長丁場となります。
大弛峠までは川上牧丘林道の山梨県側からのルート、長野県側はガレ場続きのダート路、尖った石がゴロゴロした急勾配つづらおりの険しいコースのためロードバイクではNGなのです。
前に大弛峠を上ったのは、と言っても三十数年前だけど、長野側からランドナーで走ったのが懐かしいなぁ~

大弛峠-002
塩山からは沿線がブドウ畑の中を、そこそこの勾配の道を上っていくことに。
真っ直ぐな道のりなので、結構ヘビーだねー

大弛峠-003
大弛峠までの道中には、自販機や店舗等は無いので、補給食等は塩山市街で確保することをオススメします。
そんなことで、補給食や防寒用のウインブレ・アームカバー・ニーカバーなどで、背ポケットはパンパン!
琴川ダムから先の林道には、湧水の水場があるので、給水は何とかなりますが、夏場は、ツーボトル持参がいいかもしれませんね。

大弛峠-004
ブドウ畑の直登の区間を終えて、琴川を渡ると木々の中を走る道となって、空気が一転してヒンヤリ。
この辺りから、琴川ダムへ至る道端に距離標が設置されていて、残距離が良くわかっていいね。
他方、100m単位で設置されているので、わずらわしいぞー

大弛峠-005
距離を重ねてくると、雲が目線の高さに近くなってきました~
怪しい雲影も時折流れてきました・・・、この先大丈夫か?

大弛峠-006
大弛峠への道のりは、前半の琴川ダムまでがキモと思い、ケイデンスを上げて省エネ走行ですね。

大弛峠-007
琴川ダムで小休止! エネルギー補給して後半の川上牧丘林道へと備えます・・・

大弛峠-008
クリスタルラインから、いよいよ林道へと入って行きましょう!
山梨県北部の林道をいくつか結んだルートをクリスタルラインと呼ばれています。山梨県は日本を代表する水晶の産地から、このネーミングが付いている訳です。
国道140号の牧丘から清里に至る道で、全線が舗装されていて、分岐点にはオレンジ色の案内標識があるので安心して走れるコースとなっています。

大弛峠-009
川上牧丘林道の通行可能時期は、6月1日から11月末日までと限られた期間なので要注意ですね。

大弛峠-010
林道入口からは、平坦路や比較的緩い勾配の道が約4km程続いていて、鳥のさえずりの中を気持ちよく走れます~

大弛峠-011
この辺りから峠までの区間では、ちょっと写真を撮ろうかと止まると、ブヨの大群にからまれて大変!
でも、ブヨがいるということは、キレイな空気と水がある場所である証ですね~
ブヨに咬まれないように、手足をバタバタして暴れまくりながら写真撮影、こんな姿を見た人は、気が狂ったサイクリストと思うだろうね。www
ハッカオイル水を持ってくればよかったと、後悔先に立たずです・・・

大弛峠-012
さあ、峠まで残り8km! ここからはやや勾配がきつくなると共につづら折れの道となってきます。
ブヨに襲われないように、なるべく写真を撮ることなく走り続けましょうかね~

大弛峠-013
オッー! 金峰山の象徴である五丈岩が見えてきましたねー

大弛峠-014
林道の所々には、こんな感じで水場があります。
キーンと冷たくて、とても美味しい水でしたよ! 丹沢界隈の湧水とは全然違って素晴らしい水だね。
下山以降にとボトルに給水しておきました。

大弛峠-015
さあーて、いよいよ後1kmを残すだけ。走る前はかなりキツイコースだろうなぁーと思ったけど、走ってみると意外と疲労度無くあっという間に2,360mへ上ってしまった!と感じでした。
琴川ダムまでの前半区間を抑えて走ったのと、小まめな補給が功を奏したのかな?

大弛峠-016
そして、林道終点、すなわち大弛峠に到着! お疲れさんです~

大弛峠-017
かつては、ノスタルジックな「大弛峠 標高2,360m」と書かれた看板があったと記憶していましたが、今ではこんな感じの看板です・・・。 チョッと寂しいですね。
やはり、標高が高いので空気がヒンヤリとして気温が低いねー

大弛峠-018
さてさて、「夢の庭園」への登山道のはじまりです。
大弛小屋の横を通って、甲武信ヶ岳や北奥千丈岳への経路にもなっている登山道を登って行きます。
さすがにクリートシューズのままでは危険なので、クリートカバーをして慎重に上っていきましょう!

大弛峠-019
登山者に混じって、レーパン・ジャージ、そして変なシューズを履いたオッサンが登って行きます~www

大弛峠-020
大弛峠から10分ほど登ったところに突如現れる「夢の庭園」。秩父多摩甲斐国立公園の一角にあり、周りを深い原生林に覆われながら、そこだけが露出している巨大な花崗岩群が現れます。
そこにたたずむ巨岩から望む展望が夢のように美しいことから「夢の庭園」と呼ばれています。
さぁーてあと少し! 胸を躍らせながら先を進みましょう!

大弛峠-021
急に視界が開けて、緑の松の林の間に、白い岩が点々と点在する、なんとも不思議な空間に。その間を白い階段が橋のようにかかっています。
どうやら、ここが夢の庭園のようです。オッー絶景!
確かになんとも不思議な風景です。ちょっとした異世界を体験したような気分にもなりますね。
風が気持ちいい~ 流れる雲が近い~

大弛峠-024
巨大な花崗岩の上に座って、しばし山梨側のパノラマを堪能です! 気分爽快てな感じ!
南アルプスは望めないけれど、雲が切れていて良かった~


ほれぼれする雄大な景色です。涼しい風が吹き抜けて大変気持ちが良いぞ!
ん~、でも写真や動画では雄大さが伝わらないなぁー 実際に目で見る方がもっと絶景ですよ~

大弛峠-023
山梨側の展望で、走ってきた道が見えます。

大弛峠-025
こちらは、長野側の景色、こっちもなかなかいい景観だねー


雲が流れる様子を動画に撮ってみました。
正面右が朝日岳、左が金峰山です。 動画後半部分は、長野側川上村の方向です。

大弛峠-026
夢の庭園を後にして、大弛小屋で湧水で沸かしたコーヒーをいただきましょう!
標高2,360mで飲むコーヒーは格別ですねー (^^)v

大弛峠-027
さてさて、そろそろ下山して木賊峠へ向かいましょうかね!

大弛峠-028
クリスタルラインに戻って焼山峠~乙女高原へと来たところで、なんとも天気が怪しい感じ、雨雲レーダーを見てみると、雨が迫ってきてますねー
ここいらで塩山へと戻りますかね・・・

大弛峠-029
森の緑と眩い光、澄んだ空気と輝き踊る水、豊かな自然が彩りなす風景、雄大なパノラマ、フィトンチッドあふれる森林ルート、ザンネンだけど、またの機会に来ますかね。。。。

大弛峠
日本最高地点の車道峠である大弛峠の地に、また来れたことに感謝!
そして、深い原生林に覆われた山並みに巨大な花崗岩群、そこから望む展望が夢の­ように美しい「夢の庭園」に感動! 巨石と灌木が自然の采配によって巧みに配置された正に夢の庭園、自然の庭園でした~