『Stay Home プロジェクト』、ROVE STのランドナーチック化もいよいよ大詰めです!
前記事で、マッドガードを付けたのてすが、分割加工はいいかな?と思ったものの、その後いろいろと思案。
輪行の時、マッドガードの脱着に時間がかかりそうかと・・・
やはり、リアは分割できるようにした方が、ベターベストとの結論に至ったのです。
そんなことで、リアのマッドガードの分割加工をしてみることに.....。
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あと気になっていたのが、チェンリングとクランクのブラックカラーです。
やはり、ランドナーはシルバー色がかっこいいですからねー
スギノとかに買い替えるのは勿体ないし、今付いている38Tのフロントシングが気に入っているので、
DIYでアルマイトを剥離して、元々のアルミ素地を出すことにしました。 
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輪行の時は、フロントのマッドガードは外さずにそのままにし、リアは、赤丸に示すところのボルトを外すことにより、マッドガード全体を取れはいいやと思っていましたが、少しでも手間と時間をかけないようにと、朝令暮改だけど、分割できるようにしてみようかと。

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マッドガード分割の一般的なやり方は、カットして、凸凹の差し込み加工して、留め具を付けるやり方。
この仕様もいいんだけど、モーメントがかかるのでカットした所の弱さや、分割部の見映えが悪いのです。

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そこで、写真の赤線の所でカットして、各々のガード端部をシートステーブリッジに留める仕様にしました。
BB側のガード端部は外すことはないので、ネジが切られているブリッジホールにボルト固定。

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そして、外す側のガードの端部は、工具を使うことなく蝶ネジを採用。
また、蝶ネジを完全に外すことなく、ある程度緩んだところで取れるように、ガードを固定する留め具、通称「ハト金具」を通販で取り寄せて加工しました。
こうすることで、見た目もスッキリとするし、強度的にも心配はありません。

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また、ドロップエンドに取り付けるU字ステーの端部も、工具を使わないように蝶ネジとします。
実際に脱着をしてみましたが、外すのに1分、付けるのはクリアランス調整があるので2分くらいかな?

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次なるは、アルマイトの剥離作業です。
まずは、クランクを外すとともに、作業がしやすいように、全パーツを分解します。

アルミパーツの塗装には、一般的にアルマイト加工が用いられます。
塗装は染色で、アルミ表面の小さな穴に染料を流し込んで彩色します。塗料の上塗りですね。
対照的にアルマイトは、成分のすり込みで、染色です。

このように『塗る』と『染める』は異なり、染める=アルマイトの方が強力なカラーリングなのです。
そんなことから、剥離は塗料のようにいかないのです。リムーバーやうすめ液では通用しないのです。

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そこで登場するのが、家庭用水回りの強力な洗剤、そう、パイプユニッシュとサンポール!(笑)
これらの怪しげな液にパーツを浸け込むと、アルマイトが剥げるのです。

作業に必要なものは、
  • パイプユニッシュとサンポール(ドラッグストア等)
  • 保護メガネ、台所洗い桶、ゴム手袋、金タワシ(全て100均)
  • マスク(アベノマスクは未着
  • バケツと水
  • 耐水ペーパー、ピカールとウエス
  • 電動ドリル(ポリッシュパフ付き)
そして、アルマイトの剥離過程は、
  1. パーツを清掃して油分を落とす
  2. パイプユニッシュにどぼん
  3. 水を汲んであるバケツにどぼん、そして水洗いして水切り
  4. サンポールをぶっかけて、金タワシでごしごし
  5. 水洗いして水切り
  6. 耐水ペーパーとピカールで研磨
と、作業自体はいたって簡単、面倒なのは研磨だけ。
特に注意は、くれぐれもパイプユニッシュまみれのパーツをサンポールにどぶづけしないことです。
クラクラぁーとして、三途の川を渡ったロングライドになってしまいますよ。(笑汗)
パイプユニッシュの表記にもあるように『まぜるな危険』です!

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それでは作業開始!
パイプユニッシュを洗い桶にドバーっと出して、そこにパーツを浸け込みます。
すると、いきなりプクプクと反応。

剥離作業はできるだけ屋外でやりましょう。せまい場所での作業は命取りですぞ。
液剤は非常にとても強力です。素手で触るのはNGです。マスクとゴム手袋は必須です。保護メガネかゴーグルがあれば完璧ですね。

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しばらくすると、落色しはじめて泡が立ちはじめる。

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作業中断して一服つきます。そして45分経過したところで戻ると、おっー!一面に泡が!
すんません。この先の工程は、ゴム手袋が外せないので写真がありません。(笑)

アルマイトが剥がれたかな?と思ったところで取り出してみると、真っ黒に酸化してた。
この黒いのは『スマット』と呼ばれるもの。スマットの除去には酸性の液剤、ここでサンポールの登場です。

引き上げて水洗いし、サンポールをバシャバシャかけて金ダワシでごしごし。
パイプユニットの残液は、本来の役目に従って風呂と排水溝で活用です。

後での反省点ですが、スマットの剥離は、時間をかけずに素早くやった方がよいみたいです。
もたもたとていると、酸化した黒ずみがアルミに浸透するようです。

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サンポールでスマットの黒ずみを除去したら、磨きに入ります。
金タワシ、紙やすりと来て、仕上げに王道のピカール!
蛇足ですが、このピカール、使う機会がなかなかないので、一生使い切りそうもありません。w

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スマット除去の失敗か?下地の磨きがイマイチなのか?完璧とは言えませんが、とりあえずアルミ地を出すことが出来ました。
この先もっと丁寧にヤスリとピカールをかけて、鏡面まで磨くとなると相当骨が折れそうです。
まあ、とりあえずマットシルバーのクランクができあがりました!

こうなってくると、シートポストやヘッドスペーサーもシルバー化したくなり、
日東のシルバーポスト、同じく日東のシルバーカラーのクロモリリングに換装しました。

無題
緊急事態宣言が解除になりましたが、まだまだ予断を許さない状況です。
今しばらくは、健康維持のためのポタリングですね。