恐らく、最初で最後となるであろう10連休GWに突入!
週間天気予報を見てみると、あまりいい天気じゃないけれど、28日はどうやら晴れ模様。
どこに行こうか決めていなかったけれど、とりあえず、長野方面かなぁー?と、始発の北陸新幹線の指定席をとりあえずキープしていました。
北信五岳?北アルプス?の山々を見に行くか?と考えていたけれど、先月、ピーカンの北アルプスを拝みに行ったばかりで新鮮味に欠けるし、また、直前の予報で、晴れるものの薄曇となりそうなので計画変更!
未踏の地へ行くのもいいだろうと、前々から行きたかった陣馬形山へ行ってみよう!  (^^)v
陣馬形山
陣馬形山には、天空のキャンプ場として口コミで広まる知る人ぞ知るキャンプ場がある。
全国で1番と評価する人も多く、キャンパーなら一度は訪れたい絶景のキャンプ場 ♪
この先、キャンツーか、クルマで行くかは分かりませんが、今回、下見を兼ねての意味合いもあります。w
陣馬形山-001
写真の林道陣馬形線は通りませんよー (看板の自転車絵柄のハンドルが反転してますね w )
中川村中心地から、ダイレクトに陣馬形山へ行く「信州なかがわ陣馬形山ヒルクライム」のコースにもなっているルートは、勾配がきつそうだし、木々に囲まれて景色も良くなさそうなので、小渋ダムから県道210号線を経由して、折草峠からアプローチするルートをひいてみました。

陣馬形山-002
ゆるゆると勾配を稼いで行くと、小渋湖が見えてきましたー
山間谷筋の向こうには、冠雪した赤石岳が見えます。
赤石岳を見るのは、紅葉の林道東俣線を走った時、以来ですね。

陣馬形山-003
そして、訪れたかった小渋ダム!
意外や意外! 結構、迫力あるアーチダムです。 いやいや恐れ入りました。
建設当時としては、最大級のアーチダムのようです。

陣馬形山-004
朝早い時間帯で、ダムカードをいただけるのかな?と思いましたが、
ダム資料館が開いていて、置かれているダムカードを随時持ち帰られるようになっています。
出来れば、天皇陛下御在位三十年記念カードが欲しかったのですが、残念ながらここでは配布しておらず。

陣馬形山-005
小渋ダムから折草峠への道中は、四徳川に沿う道なので、5~6%程度の勾配で走りやすいです。
この辺り四徳地区は、長野県災害史上空前のものといわれている、伊那谷災害とも呼ばれる「三六災害」で壊滅的な被害を受けたところなのです。
この地で再び生活を立て直すことは不可能と判断をし、全戸集団移住により、四徳の里はそれ以来無人の里となっています。
当時の神社や分校跡地などが残っていたり、道端には道祖神があったりと、いろいろと歴史を学び取りながら進んで行きました。

陣馬形山-006
「美しい村なかがわ36景」として、各スポットにこんな看板が立てられているようです。

陣馬形山-007
折草峠の由来は、私の拙い説明より、この石碑をご覧くださいませ。(笑)

陣馬形山-008
予報どおり、太陽がボンヤリと照るものの薄曇り。
東側の空を見ると、南アルプスの上に、水平の虹「環水平アーク」と太陽に大きなリング「日暈」が出現してました。
環水平アークとは、上空の氷粒に太陽光が屈折して空の低い位置にほぼ水平な逆さ虹が見える現象です。
南海トラフ地震の前兆で無ければいいのですが・・・

陣馬形山-009
少し青空が出てきたかな?
折草峠から陣馬形山へ至る林道へと入っていくと、振り返ると南アルプスの三千メートル峰が見えます。
左から、仙丈ヶ岳・北岳・間ノ岳・農鳥岳・・・ 

陣馬形山-018
そして、標高1,445mの陣馬形山の頂に着いた時の大パノラマはまさに絶景!(クリックで拡大)
眼前に続く中央アルプスの山々、右奥には北アルプスが、そして背後には南アルプスが!

陣馬形山-011
眼下には南北に流れる天竜川と、伊那谷が広がる伊那谷随一の景観が楽しめます。
う~~ん、青空だったらなぁー

陣馬形山-012
中央に千畳敷カールと宝剣岳岳が見えますねー

陣馬形山-013
頂上には、寄贈された望遠鏡があり、誰でも無料で見ることが出来ます。
千畳敷カールの方を見ると、ロープウェイやカールを登山している人も見えましたよ!

陣馬形山-013
千畳敷ホテルが見えますがわかりますか?
コンデジで撮ったものをトリーミング拡大してみました。(クリックで拡大)

陣馬形山-014
キャンプ場は、4段構成のキャンプ場となっています。写真は1番上のエリア。
GWなので、相当混んでいるんじゃないかと思ったけれど、意外とテントが隣り合わせじゃないね。
ちょうど、入れ替わりの時間帯なのか?

駐車場隣接、100V電源、お湯の出る炊事場、ウォッシュレット付きトイレ、温泉・レストラン併設、そんなキャンプ場を選んでいたら、この大パノラマの景色には出会えませんね。
最小限の炊事場と(建替えられた綺麗な)トイレ以外、ここにあるのは景色だけ。
夜景は、ランタンの光さえ邪魔なほどの天空の絶景とか。
よーーし、今度来てテン泊してみるかな・・・

陣馬形山-015
信州は道祖神の宝庫で、その数は約3千基で全国第1位です。
信州の原風景のなかで、道祖神は、ふるさとの宝物といえますね。
こうして地域内に点在している道沿いの道祖神や石碑は、四季折々自然の中に溶け込んで、地域の人々や訪れた人たちの心を和ませています。

陣馬形山-016
標高の高いところでは、まだ花桃がきれいに咲き誇っていて、中央アルプスとのいいコラボを演じています。

陣馬形山-018
数年前にお亡くなりなられた、お食事処「すみよしや」を営んでいたおじいさんが毎年ハナモモを植え、地道に増やしてきた「中澤地区の花桃の里」という所です。
今は、お孫さんが店と共に跡を継いで花桃の整備もしていられるようです。
お店の回りに、約830本あるそうですが、満開を過ぎて半分くらい散ってますねー 
ちょっと遅かったようです・・・ 

陣馬形山-017
阿智村のはなもも街道が有名ですが、中沢地区の花桃は知る人ぞ知る名所、お手軽な花桃スポット!
毎年、手間ひまかけて手入れされている花桃が咲き誇っている風景は、とても感動させられます。

陣馬形山-019
時間をずらしてちょっと遅めのランチタイム。
駒ヶ根のご当地グルメといえば「ソースカツ丼」ですね。
昭和の初めから駒ヶ根市内で提供されており、千切りのキャベツの上に乗った大きくて分厚いカツが特徴です。うまうまー

陣馬形山-020
光前寺に向かう参道約500メートルに群生、中央アルプスをバックに格好の被写体として人気名エリア。
ここもスイセンが半分くらい落ちていました。 写真の場所が一番、花が残ってた所かな?

陣馬形山-021
駒ヶ池周辺の桜が上伊那地域では最も遅く咲く桜ですが、流石に散ってるね。当たり前か!(笑)
秋の紅葉の時期は、この風景は絵になるんだろうなぁー  是非来てみたいものです。

南アルプスと中央アルプスという三千メートル級の山々からなる、2つの日本アルプスに抱かれた伊那谷の中川町と駒ヶ根でのゆるポタ。そして、陣馬形山へのヒルクラ。
春の美しい花々、大パノラマの春の表情がとても綺麗で、心を和ませてくれました!