翌2日目の天気予報は、午前中は晴れて午後から曇り。
この日の予定は、青い池を観光して、今年のツール・ド・北海道の第1ステージの十勝岳をヒルクライム!
その後、帰りの飛行機の時間まで、富良野のポタリングしながらランチタイムやカフェでまったり。
十勝岳ヒルクラ
上富良野にある「ジェットコースターの路(みち)」
直線道路の物凄いアップダウンを繰り返し、さながらジェットコースターに乗っているかのような感覚で走り抜ける爽快な道も楽しんだり・・・
十勝岳ヒルクラ.bmp
日本最初の自転車ステージレースとして、北海道内各地を舞台に毎年開催されているツール・ド・北海道。
2018年は、大雪山系を中心とした周辺市町でレースが行われます。
そのひとつ、第1ステージの十勝岳ヒルクライムコースを走ってみることに。

十勝岳ヒルクラ-001
ちょっと道をそれて、道の駅 びえい「白金ビルケ」の裏道へ。
わずか1kmの道なのですが、両脇にカラマツ並木、正面は(生憎の雲隠れですが)十勝岳連山が望める絶好の道なのです。


この道が、秋というか初冬になると、こんな素晴らしい道になるのです。
いつか、この動画のような、冠雪した十勝岳連山と紅葉したカラマツ並木の中を走ってみたいのですが・・・

十勝岳ヒルクラ-002
水の色が、幻想的な青さを発する不思議な「青い池」。
自然に出た色なのか?と感嘆する美しいブルーは、Apple社のパソコンの壁紙として採用されて爆発的に知名度が上がり、今や国内外から観光客が訪れる有名スポットとなりました。

あまりの青さに初めて見る人は必ず驚く、神秘的な青の世界が広がっています。
十勝岳の火山泥流災害から町を守るため作られた堰堤に水が溜まってできた池。
自生していた木々が水没し立ち枯れ、写真のような風景が生まれました。

十勝岳ヒルクラ-003
水が青い理由は、青い池に水を注ぐ「美瑛川」にアルミニウムを含んだ水が流れでているから、とか。
アルミニウムと川の水が出会うと目には見えない粒子が生まれ、太陽の光を色々な方向に散乱させます。その時波長の短い青の光は散乱されやすいため、目に届きやすく青く見えるそうです。

青さは、角度や時間帯、天候によって見え方が変化。秋冬の夜にはライトアップも実施され、訪れるときによって雰囲気の異なる湖面を楽しめます。
3年前に来た時よりも、今回の方が青さがより濃く見えました。
こんなに青いのに水そのものは透明なのですから不思議。まさに美瑛の神秘と言える場所です。

十勝岳ヒルクラ-005
正面に十勝岳を望みながら、緩い勾配の真っ直ぐな道が続く。
反対側から走ってきたキャンツーの若者たちと、手を挙げて「おはよう!」と挨拶し合う。
また、バイカーが通り過ぎると「頑張れ!」とサムアップしてくれ、バックミラーに映るように手を挙げ応える。
道内を旅する者達の簡単な挨拶というか、連帯感の確認みたいなものですねー (^^)v

十勝岳ヒルクラ-006
青い池とともに訪れたい、白金温泉街すぐそばにある「白ひげの滝」、名前の通りおじいさんの白く長い髭のよう。マイナスイオンをたたえたこの場所はパワースポット!
勢いよくしぶきを上げて、十勝岳連山からの豊富な地下水が溶岩層の裂け目から噴き出る、日本でも珍しい「潜流瀑(せんりゅうばく)」です。
滝の白筋を受け止めるのは、通称ブルーリバーと呼ばれる美瑛川。
青い池のように、コバルトブルーの美しい景観が見られます。
滝の色といい、川の色といい、三ツ矢サイダーのよう・・・

十勝岳ヒルクラ-008
標高を稼いで行くと、振り返れば富良野盆地を見渡すことができ、壮大な大パノラマを楽しめます。
でも、反対側の十勝岳連山の方は、厚い雲に覆われていてザンネンなことに・・・

十勝岳ヒルクラ-009
標高930メートルの展望台「望岳台」。
目の前には、今なお噴煙をあげてそびえる十勝岳が見えるはずなのですが・・・ (>Д<;)

十勝岳ヒルクラ-010
TVドラマ「北の国から」で宮沢りえさんが入浴したことで一躍有名になった混浴無料露天風呂。
脱衣所は左奥のスノコがあるだけ。女性の入浴はちょっとキツイですね。
休日はいつも混み合っているのですが、ちょうど誰もいなくて独占状態! いゃーいい湯だね~ 

湧き出る泉質は石膏食塩泉、無色透明、無臭の温泉。カルシウムやナトリウムが含まれていて、神経痛、急性疾患をはじめ、様々な効果があるという。
湯船は上流側と下流側の2つあり、写真の下流側の温度が40度前後だったのに対し、上流側の温度は熱くてやけどしそうになるほどの温度で数秒しか入れませんでした・・・

十勝岳ヒルクラ-011
さてさて、KOM(キング・オブ・マウンテン)を通過して富良野へと豪快なダウンヒル!

十勝岳ヒルクラ-012
富良野岳も頂は雲の中。

十勝岳ヒルクラ-013
富良野におりてきたら、ちょっと山の雲が取れてきたか?

十勝岳ヒルクラ-014
おや?ラベンダー!?・・・・と思いきや、ラベンダーではなくキャットミントでした。
ラベンダーの見頃は、例年7月中旬なので、まだまだですね。

十勝岳ヒルクラ-015
やっと見つけたところが、開花したてのこの程度でのラベンダー。

十勝岳ヒルクラ-016
丘の畑の中を走る長い一本路。それは北海道らしい景色のひとつかもしれない。
そんな景色の中に足を踏み入れて、体全体で味わってみたい路もある。それがジェットコースターの路。
直線道路はアップダウンの繰り返し。それは、さながらジェットコースターのよう。
ただ忘れてはならない。ここは地元の人たちが使う農道であるということを。
マナーを守り、安全運転で、景色を楽しみながら走りたいですねー
そろそろ、飛行機の時間が迫ってきました・・・

十勝岳ヒルクラ-017
美瑛、富良野の魅力はやはりその景色にあります。
素晴らしい景色が点在する「パッチワークの路」「パノラマロード」、
なだらかな丘が延々と広がり、遠くには雪がまだ残る十勝岳連山も見える・・・。
こんな風景が人々を引き寄せるのではないでしょうか。
たった1泊でしたが濃密な2日間でした! また来ます !!!