季節毎に魅力的な表情を見せてくれる、磐梯吾妻スカイライン。
吾妻連峰を縫うように走るパノラマコースには、山並みや渓谷、奇岩などビューポイントが数多く点在する。
コーナーを曲がるごとに変化に富んだ景色が展開し、まるで雲上の楽園を駆け抜けるよう。
厳寒な冬に閉ざされていましたが、除雪が終わり再開通したので、山岳絶景道路を楽しんできました!
磐梯吾妻スカイライン
ヨーロッパアルプスを彷彿させるような最高の景色の中を快走して、気分爽快でした!(^^)v 
磐梯吾妻スカイライン-001
二本松をスタートして、ミドルラインから土湯バイパスを経由して、旧国道115号から土湯峠で磐梯吾妻スカイラインへ、といったコース。

福島盆地一望の峠のオアシス、「道の駅つちゆ」で小休止。
太陽が出ているものの雲が厚く覆っていて、薄曇りで「なんだかなぁー」って感じで、ややトーンダウン。
しかも、浄土平ビジターセンターの情報だと、浄土平の気温は9時現在で-4度。
磐梯吾妻スカイラインも「スベリ止め規制」とか。
確かに電光表示板にもそのような案内が出ている。 おいおい?! この先、大丈夫か?

磐梯吾妻スカイライン-002
リスタートして、土湯バイパスをしばらく走ると、遠くにこの先を目指す吾妻小富士が見えてかます。 

磐梯吾妻スカイライン-003
土湯トンネルの手前で、旧国道115号へ。

磐梯吾妻スカイライン-004
旧国道115号は交通量が少なく、とても気持ちよくて走りやすい。
静かな道で、プチ雪の回廊なんかもあったりして、何気に好きな道なのです。

野地温泉へ来ると、平日で宿泊客が少ないせいか、今日は「日帰り温泉」の看板が出ている。
ミルク色に濃く濁る4カ所の風呂があり、ちょっと寄って入っていきたいところだけど、先を急ぐので泣く泣く諦めることに・・・

磐梯吾妻スカイライン-006
標高1,240mの土湯峠で、磐梯吾妻スカイラインへと合流。
浄土平まで、あと400mほど標高を稼いでいくよー

磐梯吾妻スカイライン-007
安達太良山を見ながらスカイラインを上っていく・・・

磐梯吾妻スカイライン-008
国見台へやってくると、会津盆地が遠望できる。
井上靖氏が落日時の景観を見て「壮麗な幻想交響詩のフィナーレを奏でるようだ」と称えた場所です。

磐梯吾妻スカイライン-009
天風境では、ブナ樹海の中に一筋の白布のような幕ノ滝があるんだけど、見えるかな?

磐梯吾妻スカイライン-010
いつものヘアピンカーブの撮影ポイント。
上って来た道を振り返る。

磐梯吾妻スカイライン-011
除雪車のお陰で、このようにして早春のスカイラインを楽しむことが出来る。 ありがたいです。

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磐梯山と猪苗代湖を遠くに望む。
ここまで薄曇でパッとしない天気だったけれど、この頃になってくると、だんだんと北の空に青空が広がってきて、この先の浄土平の景色に期待できそうかも?

磐梯吾妻スカイライン-013
そして、標高1500mの路面表示の辺りを過ぎてくると、徐々に雪の壁が現れてきました。

磐梯吾妻スカイライン-014
先を進んで「鳥子平」と呼ばれる湿原の辺りまで来ると・・・、なんか素晴らしい青空になってきた!
沿道の積雪は、昨年の倍(例年並み)の高さ4m前後の雪の回廊が1.5kmにわたって続く。
この壁も、5月の大型連休にかけて少しずつと解けていきます。

磐梯吾妻スカイライン-015
そして、お約束の「道路最高点1622m」の撮影スポット。 この辺りの方が雪の壁はやや低いかな?

磐梯吾妻スカイライン-016
全線を通して壁が一番高かったのところでは、5mぐらいあるかも?
さてさて、この先の浄土平の待ちわびた春の到来の絶景に胸が高鳴ります。

磐梯吾妻スカイライン-017
あたりが開けてくると、最高の景色が迎えてくれて、気持ち良すぎてテンションあげあげ!
道の両側にある残雪にキラキラと反射する春の太陽、荒々しい一切経山の山肌に残る雪。

早春の磐梯吾妻スカイラインの醍醐味は、「雪の回廊」もいいけれど、
まだ多くの雪が残る、浄土平一帯のエリアを走る絶景快走路が自分的にはお気に入り!

磐梯吾妻スカイライン-018
吾妻連峰の中では比較的形成年代が新しい活火山、一切経山も、青空に映えてとても綺麗〜
針葉樹林に覆われた黒々とした山々が多い吾妻連峰の中にあって、岩礫で赤茶けた山容が印象的。
中腹には江戸時代の噴火で出来たとされる旧火口や、現在も噴気を上げている大穴火口があります。

磐梯吾妻スカイライン-019
湿原を押し歩いたり・・・。 吹き上がる噴気のジェット音、地球の鼓動が聞こえる・・・
空の青と、雪の白が一面に広がっている。いゃー最高!

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吾妻小富士を登って、一切経山の大パノラマを望む・・・

磐梯吾妻スカイライン-021
涅槃坂から眺める一切経山も、これまたいい景色です。
一切経山の山肌を、こんなに残雪が覆う姿を見たのは、これまで何回か来てますが見たことがありません。

磐梯吾妻スカイライン-022
いやいや、筆舌に尽くしがたい絶景! テンション最高潮でマックスです!
バックに雲ひとつ無い青空、赤茶色い山肌に雪の白とのコントラストがいいね。

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行ったことはないけれど、アメリカの荒野みたい。 あまりにもダイナミック、綺麗すぎて最高!
この先、駆け抜けていくことを思うと、ワクワク感が半端ないです。

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シモフリ(地名です)のカーブを抜けたところでは、荒涼とした景観が広がっている。

磐梯吾妻スカイライン-025
火山性ガス発生駐停車禁止区間を過ぎたあたりからの、振り返ってのバックショット。
これほどまで青空が綺麗な浄土平は、これまで何回か訪れていますが一番です。
360度どこを見回しても、とにかく綺麗でした。
実際に見る景色は、写真とは大違い!w

磐梯吾妻スカイライン-026
後ろ髪を引かれる思いで、浄土平の地を離れて福島市街地へとダウンヒル。

磐梯吾妻スカイライン-027
そして、高湯温泉でマッタリすることに・・・
今から400年前に発見された高湯温泉郷、硫黄成分の高い名湯として全国に知られ「東北の草津」とも呼ばれています。
共同浴場の「あったか湯」は人が多いので、やや福島側に下ったところにある「玉子湯」へ入湯。
オフシーズンの平日なので、独占状態で静かに温泉を楽しませてもらいました。

磐梯吾妻スカイライン-028
その後は、福島市街地を通って花見山公園へと。
ご多分に漏れず、花見山公園も花が遅れていて百花繚乱とは言えないけれど、 それはそれ、様々な種類の花が色とりどりに咲いていましたよ。

磐梯吾妻スカイライン-029
この日のミッションを全て終えて、硫黄の匂いをプンプンさせながら輪行の人へと・・・w
いやいや、走り出し始めは薄曇で、ありゃりゃーと思ったけれど、それも杞憂に終わって、天空の楽園では青空が待ち受けてくれて、なんとも最高の天気と景色で気分爽快でした!
この春の時季の慣用句に「春に三日の晴れなし」といいますが、翌日11日は、浄土平は昼前から雪となって、磐梯吾妻スカイラインは通行止となりました。

これからの初夏の新緑、秋の紅葉と、季節毎に魅力的な表情を見せてくれる磐梯吾妻スカイライン。
次回はやはり紅葉の季節に再訪かな?