なんだか、昭和のヤンキーが好んで使っていた「夜露死苦/よろしく」や「愛羅武勇/I LOVE YOU」みたいなタイトルで始まりましたが・・・ (^^;;
四季を巡る鎌倉の観光というと、誰しもが、桜や紫陽花の季節が思い浮かぶと思います。
でも、四季を通して2月が断然お勧め!と個人的には思っています。なんと言っても、花がいい !
三寒四温の頃、2月の半ばを過ぎると、梅をはじめとして早春の花たちが次々に満開を迎えるのです。
そんな早春の香りを運ぶ春の花と、そして、ワカメ漁が始まった、鎌倉の旬景を巡ってみました・・・
鎌倉旬景
花巡りだではなく、いくつかの名刹へも寄ってみる。
寿福寺の総門から、仏殿の見える山門まで約300mの石畳の参道が続くこの感じがお気に入り。
鎌倉旬景-001
2月11日に解禁となった鎌倉のワカメ漁。来月になると、いよいよシラス漁も解禁となる。
坂ノ下や材木座海岸での、浜でワカメ干しをしている風情が好きなのです。

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午前中だと、干しワカメがまだ完全に乾いていないので、美しい緑色が見られます。
時間が経つと、ワカメは干上がって黒くなってしまうのです。
ちょっと入手経路はお知らせできませんが、毎年、生ワカメを頂きに来るのです。
これをシャブシャブにして食すのが、我が家の食卓に春を告げる定番料理。
鍋に入れてシャブ♪シャブ♪すると、サッと緑色に変わる。新緑に覆われる季節を予感させてくれる。

鎌倉旬景-003
久しぶりに、赤い鳥居が続く神秘的な佐助稲荷神社を参拝・・・
源頼朝が挙兵の際に、翁姿に身を変じた神霊が夢枕に立ち、平家討伐をすすめたと言われる神社。
これに由来して、出世開運のスポットなのです!

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鎌倉は名刹だけではなく、いろんな歴史。史跡スポットがあるのです。
そんなひとつ、御成小学校は、明治天皇の皇女の御用邸跡地なのです。
地名の「御成・おなり」は、御用邸にちなんで付けられた名なのです。
ちなみに、門標の字は高浜虚子の書です。

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トップ写真でもアップした寿福寺は、臨済宗建長寺派の寺。鎌倉五山の第三位の名刹。
裏山の墓地には、源実朝、北条政子の墓と伝えられる五輪塔や、明治時代の外部大臣・陸奥宗光や俳人高浜虚子、作家・大佛次郎などの有名人の墓がありますよ。

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そして花巡りへと。先ずは鎌倉ゆかりの早咲きの桜、玉縄桜。
玉縄桜は「大船フラワーセンター」で品種登録した早咲きの桜で、ソメイヨシノによく似た花をこの時期に咲かせ、見頃が1か月間ほど続くのが特徴。

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葉が出るよりも先に花が咲くから、マンサクと呼ばれている。
たくさん花が咲くから万咲く、など、名前の由来には諸説があるようです。
一見地味ですが、よーく見ると、リボン状の花びらが美しく、とても繊細な花なのです。

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枯れ草の間に咲く、その名からしておめでたい感じの福寿草。
花盛り・・・とはいえませんが、ひっそりと咲く、そんな可憐さがいい感じ。

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鎌倉の梅の花の見ごろは2月中旬から3月中旬くらいまで。
場所によって大きく時期が異なり、早めに咲く荏柄天神社はちょうど今頃。
その他は3月上旬から中旬ごろが目安ですね。

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ロウで作られたような半透明の黄色い花をつける蝋梅。
鎌倉には蝋梅の木が境内に何百本も植えられているといった名所はありませんが、蝋梅を楽しめるお寺が多いのです。

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最後は、北鎌倉の「つるし飾り」を見て締めくくり。
今の時期、北鎌倉駅を中心に道沿いの店などで様々な「つるし飾り」を楽しむことが出来ます。
「つるし飾り」の起こりは江戸時代とされていて、細工物一つ一つに長寿や健康などを願う意味がある。
女の子が生まれたお祝いとして届けられ、桃の節句に飾ったとも言われています。

三方が山に囲まれた鎌倉は、お寺と自然が一体となっており、他にも野生に近い植物も多く見られます。
散走して、自分なりの早春旬景や花風景を見つけるのも楽しいものです・・・