冬は寒いし山間は積雪や凍結しているしと、どこへ走りに行こうか?と思案されている方も多いのでは?
いやいや、真冬だってサイクリングシーズンです!
しっかりとした防寒対策と冬仕様の装備、そして、安全走行で決して無理をしないという気構えがあれば、一面雪に覆われた大地も楽しく走れちゃいます。
ビーナスライン
季節の花々や青々とした草原、晴天の青空やアルプス展望の絶景、はたまた霧に包まれた幻想的な風景を見る事ができる日本百名道的な絶景道路、ビーナスライン!
蒸し暑い夏には澄んだ空気にと心地良い風はまさに天然のクーラーです。
秋には凛とした空気を感じながら黄昏時を。そして、冬は真っ白に染まる広大なる大地が楽しめるのです!
そんなビーナスライン、日曜の天気予報が良さそうだったので、スパイクタイヤを付けてサクッと走ってきた。
ではでは、冬のビーナスラインの情景に少しお付き合い下さいませ。(^^)v 
ビーナスライン-007
言わずもがな、ビーナスラインは日本有数の高原地帯であり、冬には雪原へと装う幻想的な美しい風景を見る事ができる、自分的には一押しの冬自転車スポットです!
11月中旬~4月中旬までの期間は、八島湿原~美ヶ原の区間が冬期通行止めとなりますが、蓼科~白樺湖~車山~霧ケ峰の区間は通年走行可能です。
 
ビーナスライン-002
茅野から白樺湖までの大門街道は、週末ともなるとスキー客などで交通量も多いし、この日は路面もドライでスパイクタイヤでは辛そうなので、茅野から路線バス輪行で白樺湖からスタートです。
白樺湖から走り出すと出迎えてくれたのは、繊細な霧氷に包まれるカラマツ林。
氷点下の冷え込みで、樹々が雲や霧に覆われると霧氷が成長する。幻想的でとても美しい!

ビーナスライン-003
青空に霧氷の木々がとても美しい!
吸い込まれそうな青空に霧氷が輝いている。自然の造形は神秘的ですね。
霧氷が見られる気温ながら、先日の冬将軍到来の寒さに比べたら、日差しがポカポカと感じられ、ちょっとホッとできました。

ビーナスライン-001
冬は大気が澄み渡り、晴天の日には素晴らしい視界が開けます。
富士見台あたりから見る景色も、フレームには収まっていませんが富士山も望め、八ヶ岳から蓼科山へと続くスカイラインも綺麗!
この辺りの区間は、こんな感じの路面状況で積雪や凍結箇所もほぼ無い。
いいのか悪いのか、スパイクピンの摩耗が気になるところ。
今冬は雪が少なく、白樺湖~霧ヶ峰間だったら、日によっては普通タイヤでも走れそうかも・・・

ビーナスライン-005
どこまでも続く綺麗な峰々・・・
まだまだ雪は少ないですが、車山の山頂も白化粧しています。
写真でも確認できますが、軽アイゼンやスノーシューで登っている人もチラホラと。

ビーナスライン-004
例年なら全面真っ白な風景を見られる時期なのですが、車山肩からの景色も今年はこんな感じです。
昨年は、地元の人も「こんな多い雪は経験が無い」と言われていた年でしたが、今年は一転して雪不足。
昨年の記事を見ていただくと、その多さがお分かりかと思います。

ビーナスライン-006
ビーナスラインの名スポットとしてよく紹介されるS字カーブ。車山肩と霧ヶ峰の間にある好展望区間です。
同じ目線で雲が流れていく光景を見ていると、標高が高いところにいることを改めて認識させられる。

ビーナスライン-008
湿度がやや高く、気温も高いせいか、北アルプスも少し霞んでいますね。チョッとザンネン・・・

ビーナスライン-010
八島湿原の方へ走り出すと、あたり一面の白銀の世界です。
こんな所を自転車で走っていることがとても不思議らしく、対向してくるドライバ視線がタイヤに釘付けです。
タイヤが回っていると、スパイクタイヤかどうかはわかないと思いますが・・・
この景色を収めていた何人かのカメラマンからは、案の定「スパイクタイヤは普通に買えるのか?滑らないのか?寒くないのか?」といろいろと質問攻めに。(^^;;

ビーナスライン-009
ビーナスラインの通行止め先である八島湿原で折り返して霧ヶ峰へと戻ります。
気温も低く、行き止まりで交通量も少ないので路面がガチガチに凍結。
下り走行は注意が必要です。昼から雲も立ち込めてきたし、早めに切り上げて上諏訪へと下ります。
その後は、美味しい手打ちそばを頂き、温泉でマッタリとすることに。

大和温泉
この日の「フロ・デ・リタイア」は、民家と民家の間の細い路地・・というか、隙間を進んだ所にある共同浴場です。初めて訪れた方は「エッ!ここ?」と正直思うような入口、路地の奥に「大和温泉」があります。

大和温泉
京町家の様なつくりを奥へと進んで行くと、中庭に造られた湯小屋があり、目の前に置かれた冷蔵庫などが妙に生活感が漂います。
この立地と雰囲気は温泉マニア好みですぞ!

大和温泉
浴室内には硫黄の香りが充満!私の好きな泉質でゆでタマゴ系の香り、アルカリ性硫黄泉!
また、湯の色はご覧のように透明の少し緑がかったお湯!
湯守のお母さんの「遠慮なく温泉を出してもいいですよ」のお言葉に甘えて、源泉蛇口から、ドバドバかけ流しをさせて頂きながらの湯浴みを堪能させて頂きました!

ビーナス-012
四季によりその姿を変えるビーナスラインの魅力、「冬も最高!」というのが少しは伝わりましたでしょうか?
今年は雪が少ないですが、こんな雪景色を楽しめる場所は、そうはなかなかありません。
白銀の絶景とキーンとした空気感、最高の冬ライドを味わえること請け合いです。
冬のビーナスラインも悪くはありませんよ。 きっと素晴らしい景色の数々に出合えると思いますよ♪
いかがですか?
でも、良い子は真似しない方がいいかな・・・?(^^;;