西伊豆スカイライン、富士山スカイライン、乗鞍スカイライン、磐梯吾妻スカイライン、蓼科スカイラインなどなど、「スカイライン」と名が付く素晴らしい絶景を望みながら走れるワインディングロードが何箇所かありますが、中禅寺湖にもスカイラインがあるのをご存知の方は少ないのでは?
日光を訪れる時、いろは坂を上がった後は、龍頭の滝、戦場ヶ原から金精峠越え、あるいは山王峠越えというようなコースをとるのが一般的でしょう・・・
でも、このスカイラインのある中禅寺湖対岸では、素晴らしい風景を提供してくれるのです・・・
そんな中禅寺湖スカイラインをはじめとして、奥日光辺りを紅葉狩りポタしてきました!
日光紅葉
中禅寺湖スカイライン終点の半月山駐車場から約20分登った所にある展望台からの絶景!
男体山、中禅寺湖、八丁出島、戦場ヶ原、日光白根山などが見渡せる一大パノラマが広がる日光屈指の絶景ポイントなのだ。
ルート
東武日光駅を起点に、いろは坂を上って華厳の滝を見学。そして、以前は有料道路であった中禅寺湖スカイライン(県道中宮祠足尾線)を突き当たりまで進むと駐車場があります。そこから半月山展望台までハイク。
折り返して、中禅寺湖を左手に見ながらR120号(ロマンチック街道)を北上し、途中から小田代原、千手ヶ浜へ通じる日光市道1002号へ。
標高1,843mで国道で3番目の高さである金精峠(国内のトンネルでは最も標高が高い)を上がり、その後は来た道を戻り、一気にダウンヒル!といったルートです。

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日光市街と中禅寺湖を結ぶ「いろは坂」、上る時は第2いろは坂を、下る時には第1いろは坂を利用します。
カーブには、言わずと知れた「い・ろ・は・に・ほ・へ・と・・・」の文字が表示されていて、道がくねくね曲がっているのが特徴。渋滞を避けて、先日の木曜日の決行だったので、クルマのストレスもなく気持ちよく走れます。
そして、上りの第2いろは坂の「い」から「ね」まで20のカーブを過ぎたところにあるのが明智平です。
紅葉のピークはもう少し先かな?と思っていたけれど、なかなかいい色付きですね。

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陽のあたる午前に、久しぶりに華厳の滝に寄ってみました。
ドドドドドー!っという豪快な音が聞こえる華厳の滝、さらにその回りには紅葉した木々。
もっと全景を撮りたいけれど、おさまりきらない大きさ~。
華厳の滝の観光というと、専用エレベーターで滝の真正面まで降りて見るのを思い浮かべる方が多いと思いますが、より近くで迫力ある滝を見られる展望台もあったりと、違った景色を楽しめますよ。(^^)v

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そして、吹き抜ける風を感じる中禅寺湖スカイラインへ向かいます。
中禅寺湖南東岸を走る、歌ヶ浜から半月山までの道路です。
上りながら所々で見える男体山と紅葉は絶景の一言!
眼下に広がる中禅寺湖と紅葉のコントラストを望む道を存分に楽しもう!

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いろは坂とは違って、10%オーバーが所々にある中禅寺湖スカイラインは、なかなかタフな道です。
途中では、中禅寺湖や男体山がよく見渡せる展望台があり、景色を見ることを口実に小休止です。(^^;;
視線下には八丁出島も見ることができますね~

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中禅寺湖展望台の反対側では、どこの山並みが分かりませんが、意外と山深い景色が遠景できたりと・・・

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中禅寺湖スカイラインの終点、半月山駐車場(1,595m)に到着!
ちなみに中禅寺湖スカイラインは、夜間のローリング族等の対策の為、標識にあるように、17時に閉鎖される他、冬期は閉鎖となります。

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ここは、足尾方面の岩山がよく見渡せる。駐車場直下には見事な紅葉を見せる赤倉山の北斜面が目の前に広がっています。 足尾の山々手前の地肌が露出しているのが松木渓谷、皇海山も綺麗に見えました。
残念ながらここからは、半月山が壁となって中禅寺湖は見えませんが、さらに半月山展望台へ登ると、中禅寺湖を一望できるのです!

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足尾の紅葉を堪能したら、今度は半月山に登ります。ここからは徒歩ですよー
登山道入口の案内板には、半月山展望台まで0.6kmの文字が。 ここから展望台らしきものは見えない・・・

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途中で振り返ると、眼下には半月山駐車場が見えてますね。登ってきたねー
さすがに遠くは霞んでいて、富士山までは見えません・・・

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透き通る青空と燃えるような赤い紅葉とのコントラストが気持ちよすぎ!

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駐車場から約20分ほどで半月山展望台(1,720m)に到着! いゃー素晴らしい景色だぁ! 最高~ 
中禅寺湖全体が眺められ、正面には男体山、眼下には湖に突き出した八丁出島、男体山の左奥には戦場ヶ原が見えます。龍頭の滝の上にある橋や湯滝も見えますねー
戦場ヶ原のさらに左には、標高2,578mの白根山が頭を突き出しています。
紅葉もいい色付きで素晴らしい! 来て良かったと思える瞬間♪ 旬感♪ (^^)v

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そして、紅葉の名所と言われる手前の中禅寺湖に細長く突き出た「八丁出島」。
突き出た半島部分の長さが八丁あることから名づけられました。
八丁出島の紅葉と中禅寺湖の深みがかった紺色とのコントラストが美しいね。
ちょうど遊覧船が来ていい感じ。 風もなく湖面も静かなので、航跡が穏やかな流れを描いている。
錦絵ごとく美しい「水のある風景」ですね。 いゃー自然の造形は素晴らしい!

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龍頭の滝は観光客でザワザワしてせわしないので退避。
龍頭の滝の一番上の湯川を渡る橋の上からの景色の方が好きですね。
湯川は、ここから急斜面となって流れ落ちていき中禅寺湖へと注ぎます。

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そして、日光市道1002号線へとハンドルを向けて行く・・・
小田代原や千手ヶ浜など、奥日光の豊かで美しい自然環境を保全するために、平成5年から交通規制(自転車可)が行われています。
これにより、道路周辺の草木などが踏み荒らされることがなくなり、色んな草花も復活してきたようです。
車がない静かな環境で、ゆっくりと落ち着いて紅葉した木々を眺めたり、鳥のさえずりを楽しんだりして走れるとても素晴らしい環境の道なのです。
太陽を浴びて金色に輝くカラマツ林のカーテンに囲まれて進んでいく・・・

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視界が広がり、小田代原が見えてきました。
湿地性植物が、一斉に赤やオレンジ、黄色などのモザイク状に紅葉をはじめ、紅葉の今の季節は、さながらセピア色の絨毯のようになります。 草紅葉のこの景観は小田代原の魅力のひとつですね。

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香りだけではなく、清浄な空気、風の音、鳥の鳴き声、木漏れ日の光、木々の色などさまざま森林環境が諸感覚器を通じて、自律神経系に刺激を与えてくれる。 気持ちよすぎー

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小田代原は、周囲をシラカバやカラマツの森林に囲まれた南北1km、東西0.8kmほどの小さな湿原で、「清楚な高原の湿原」という感じですね。
平成17年に戦場ケ原や湯ノ湖とともに、渡り鳥の保護を目的としたラムサール条約の登録湿地に指定されました。 

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湿原の中央に一本だけ立つ「貴婦人」と呼ばれるシラカンバ。
黄色く紅葉したカラマツ林が、まさに貴婦人の後ろに立てかけてある金屏風のような風景となります。

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1002号線の終点部に近づいてくると、目の前にまるで海のような中禅寺湖がドカーンと広がる。
中禅寺湖の西の端にある、南北2kmに渡る「千手ヶ浜」です。
樹齢200年以上のミズナラやハルニレなどが林をつくる自然豊かな環境で、とても気持ちよいところですよ。
ここはクリンソウの群生地としても知られ、6月には可憐な花が咲き誇ります。
今年はタイミングが合わなかったので、来年は是非とも、絨毯のように咲いているファンタジックな光景を見てみたいものです・・・

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奥日光に広がる日本有数の湿原、戦場ヶ原を突っ切る道を進んでいく。
名前の由来は、この地が中禅寺湖をめぐって男体山の神と赤城山の神が争った「戦場」だったという神話からとされています。

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戦場ヶ原の紅葉の見頃は、奥日光一帯の紅葉スポットの中でも最も早いのです。
ミズナラやシラカンバ、そして湿原のクサモミジが赤く染まり、ちょうど今頃、最後にカラマツの黄葉でシーズンを締めくくります。
山間部の深紅のモミジなどとは一風変わった、やわらかな暖色のパノラマビューを楽しめますね。


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湯滝の滝上の様子です。滝が流れ落ちる水飛沫が豪快さをあらわしてますね!

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湯滝から上がっていくと、硫黄のにおいが鼻をつく。湯ノ湖は標高1,478mにできた湖だ。
落葉となっていて、紅葉がほぼ終わりって感じですね。
湖面に近隣の山々が映し出され、神秘的な雰囲気を漂わせていました・・・
その後、金精峠まで上がってみるものの、すっかり紅葉は終わっていて冬を迎えるといった雰囲気だった.....

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湯ノ湖へ戻ってきて、湯元温泉へと立ち寄り湯です。
「温泉寺」なるその名の通り温泉のあるお寺があるのです。
このところ、タダ風呂が続いていましたが、こちらは500円也。(^^;;
久しぶり訪れた温泉寺、お風呂の壁が木製から石に変わっていたけど、 湯船はいままで通りの木製でした。
「日本で四番目に濃い硫黄温泉」で、肩までつかり硫黄温泉の湯気を20分吸うだけで「免疫力が高まる」といわれているのです。
お湯はかなり熱く、「あちぃ!あつぅ!」と言葉を発しながらの入浴です。w
肌へは熱さはあるものの、まろやかでお湯が気持ちいい~

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いい時間になってきたので、紅葉に染まった男体山を見送られながら、いろは坂を下って戻るとしますかね。

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いろは坂は、上り線より下り線の第1いろは坂の方が紅葉が進んでいて色付きも良かったですね。
明日の日曜日は、いろは坂が大渋滞なんだろうね。
数珠繋ぎになったいろは坂と錦秋の模様が、ニュースや新聞紙面を飾ることでしょう。

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紅葉を見納めながら、第1いろは坂を下って日光市街地へと・・・
なんだかんだと、距離100km、獲得標高2,000mオーバーの紅葉ポタ?でしたが、半月山展望台からの大パノラマの眺めや、静かな奥日光の紅葉狩りが堪能できて、いい一日を過ごすことができました。
さてさて、次はどこの紅葉スポットへ走りに行くかな?