釈迦に説法ですが、嶺方峠は長野市街から鬼無里を経由して白馬村へ向かうR406号にある、標高1,000mを越える峠。(嶺沢峠のうんちくはこちらの記事で)
鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬鑓ヶ岳等の北アルプスの山々を、高い位置から展望できる絶景スポットなのだ!
嶺方峠からは、雪形が現れるGW連休の頃の残雪の後立山連峰は見たことがあるけれど、雪景色の大パノラマにはお目にかかったことがない。その雄大な姿を前々から見たかった・・・
晴れの日が少ない北信のこの季節に、しかもリーマンライダーの貴重な週末の休日に高気圧に覆われるという晴れ予報! こりゃー千載一遇のチャンス!と走りに行ってきました~(^^)v
嶺方峠
いゃー絶景です! 光と影が織り成す陰影と青空のコントラストの美しさは積雪風景ならではないでしょうか。
嶺方峠-001
いつかいつかと、10日間天気予報と毎日にらめっこで虎視眈眈・・・ w
どうやら25日(日)に晴れそうな感じだったので、それじゃー行ってみるか!と。
それが直前になって、日曜は曇りで前日の方が高気圧に覆われていい天気になるって言うじゃないかい!
こんなチャンスは見過ごすことは出来ないと、急遽予定を組み替えてイザ決行!

スノーボードを抱えた若者に混じって、重い輪行袋を担いだオヤジが新幹線あさまへ。
長野駅に8時過ぎに到着し駅に降り立つと、やはりキーンと空気が冷たい。この時点で-3度。
道路状況は、路肩に除雪された雪があるものの、据花ダムあたりまでは路面はドライ、スパイクタイヤもカラカラ鳴ってうるさいです。

嶺方峠-002
据花ダムに寄ってみると、ダム湖面が結氷! やはり冷え込むんだね~
道路もこのあたりから所々で凍結していたりと冬景色となってきました・・・
鬼無里に至るルートには、いくつかのスノーシェッドやトンネルがあるけれど、これら中の路面はいずれもドライでノープロブレムですね。

嶺方峠-003
裾花大橋は裾花ダムの左岸と右岸を結ぶ橋、ここから北アルプスが見えたら嶺方峠も問題なし!
でも、到着が遅くなると雲がかかってくるし逆光になるしと、眺望が悪化しないよう願うのみ。
写真の影から分かるように北斜面で日が差さないので、この先の裾花川も凍っています。
当然ながら道路も凍結していて交通量もあるので、この日のルートで一番デンシャラスな区間、かつ気温も-10度位と厳寒です。
無理は禁物、ゆっくり慌てずに、クルマを優先に道を譲る、油断大敵と肝に銘じて走ろう!

嶺方峠-004
鬼無里に近づいてくると、ぽつぽつと集落が現れてきました。
勾配はマッタリとしたものだけど、怠けたカラダと重いスパイクタイヤを履いたシクロはヘビーだぁー
緩やかな裾花川沿いに上って行くのも結構しんどいですわ。

嶺方峠-005
やれやれ、ようやく鬼無里の中心部に入ってきました。
おやきの「いろは堂」で小休止を兼ねてエネルギー補給しますかね。
写真は、その隣にある旅の駅「鬼無里」の前にある防犯カメラ(笑:ライブカメラ)で捕捉された映像です。w
「標高680mと書かれた標識の横で、中肉中背、白ヘルメット姿で黒い服を着た怪しい男」といった感じでしょうか。(^^;;

嶺方峠-006
地元の人が心を込めて育てた四季の野菜や、山から摘んできた山菜やキノコ、
それらを具材に、上等の小麦粉と蕎麦粉でくるんで、一つずつ手で作る「炉ばたのおやき」。
表面はカリッと、中はモチモチの皮に具がぎっしり!相変わらずうまうま~
3個頼んだつもりが、もう一つサービスしていただきました。ありがとうございます!
食べ切れなかったので、補給食にすることに。
他にお客さんがいなくて、キレイな店員さんと、昨年の地震や今冬の雪の降り具合、自転車の方々の話とか色々と話し込んでしまって時間がおしてしまった!
ステッカーも頂いたりと、ありがとうごさいました・・・

嶺方峠-008
鬼無里の西に位置する「東京(ひがしきょう)」のバス停です。
大都会東京から来るイメージとは大きく異なった、のんびりした空気の流れる雪景色の風景が広がります。
そして、ここが山里の中にある「京の都」なのです。
全国には「小京都」と呼ばれる所があり、古い歴史的な町並みを残して観光地になっている所があります。
それに対し、ここは昔ながらの暮らしがある山里の農村で、歴史的町並みなどありません。
しかしながら地名には、二条・三条と付けられ、加茂神社もあるのです。
平安の都からやってきた鬼女紅葉の伝説の一つですね。

嶺方峠-007
鬼無里の集落から離れてくると、とても走りやすい圧雪路が続いて気持ちいいぞ~
しかも、プチ雪の回廊になっていてなかなか雰囲気がいいじゃないですか。
この先は勾配もきつくなってくるので、スパイクピンを効かせるために空気圧をやや落としていくことに。
今回走って感心させられたのが、R406号が総じて綺麗に除雪されていて通行路が確保されていることです。
この先の山の中でも、しっかりと除雪されていて大変ありがたいことです。

嶺方峠-009
嶺方峠に向けて勾配がきつくなると共に積雪量も増えてきました。
除雪された雪の壁で見えないですが、写真右側には谷があり、明るいが雪国らしい風情のあるワインディングが続きます。
雪道って白い色のせいなのか、なぜか勾配が緩く見えるのです。
重いタイヤとバイク、雪道の抵抗ある走りと勾配で、ヘロヘロと上っていくことに。

嶺方峠-010
さてさて、嶺方峠に至る最後のトンネルだ。
ことあたリに来ると、小川村側が曇ってきて太陽も遮られてくるようになってきた・・・
北アルプスの方向はその反対なのですが、山陰に隠れてその様子はうかがえません。
雲隠れしていないことを願うばかりです。
このトンネル以降が更に勾配がきつくなってくる。 あと少しだ!頑張ろう!

嶺方峠-011
そしてようやく白沢トンネルへと到着!
トンネルの向こう側は、なんとか晴れていていい感じそうだね。

嶺方峠-012
そして、お馴染みのトンネル内からの絶景です! 「うぉー」と声をあげて、疲れもどこ吹く風!
鹿島槍、五竜、唐松、白馬鑓、杓子岳と尾根筋が立体的で良く映える、素晴らしいビューポイントです。
オレンジ色の警戒標識が邪魔だとか、多すぎるという方もいますが、私的には、いいアクセントだと思っていて、逆に嶺方峠の名物として撤去してほしくないですね。

嶺方峠-013
この峠で特筆すべきなのは、大迫力の後立山連峰の眺めだろう。
ワイドさでは大望峠や大洞峠(アルプス展望広場)の方がはるかに上だけど、こちらは山に近いだけあってずっと迫力があります。
3,000m級の山々が連なる後立山連峰。 高くそびえる山々は美しく雄大で魅了します。
全国いろんなビュースポットがあるけれど、なかなかこんな感じはないよね。北アルプスの醍醐味ですね!
蛇足だけど、大雪のなかでもちゃんと駐車スペースが除雪されていました。ご苦労様です。

嶺方峠-014
半斜光になってきて、光線の加減が絶妙で綺麗な影が出来てくれて更に綺麗ですね。
北アルプスの中でも高山が集まっている後立山連峰は本当に雄大で、写真より肉眼で見た方が絶対いいですよ。(^^)v

嶺方峠-015
後ろ髪を引かれる思いで峠を後にすることに。ブレーキングに注意して下ろう!
嶺方峠から白馬村へ下る道の途中からも、景色の良い所が随所にあります。
峠では白馬岳は手前の山で遮られ見えませんが、道の途中からは白馬三山を眺望することができます。
峰方地区集落あたりまで下ってくると、昨年11月の地震被害により隆起陥没した道路を補修した箇所が見受けられました。
白馬村では震度5強を観測しました。地震によって被災されました皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
微小ですがお金を落とさせていただき、多少の復興のお手伝いをさせてもらえたかな?

嶺方峠-016
景観100選に選ばれている松川の橋の上からの白馬三山ですが、三山も綿帽子をかぶっていますね。
白馬村に下りてくると尾根筋に急に雲がかかってきた。間一髪で嶺方峠の大パノラマが見られてラッキー!
この後、仁科三湖でも行こうかと思ったけど、ドライな道路でスパイクタイヤは難儀なので、白馬村界隈をポタポタしたり、山並みを見ながら温泉につかったりとマッタリモードへと。

嶺方峠-017
帰りは白馬から長野行きの特急バスで輪行して、E7系で帰路につきました。
3月には北陸新幹線が金沢へと走ります。
移動時間短縮、行動範囲の拡大と、新たな自転車旅が期待できますね!

いい天気に恵まれて、陽射しもあったりと、また、道路状況も憂慮することなくいい条件下で走れて何よりでした。嶺方峠からの絶景が今でも脳裏に浮かびます。

冬の雪道はリスクが多いです。
しっかりとした装備・服装・気持ちを持って望むことが肝要、 「浅き川も深く渡れ」ですね。
また、この峠を訪れます! (^^)v