日本は6千以上の島からなる島国、特に瀬戸内海には多くの島々がある。
そんな瀬戸内海にある「しまなみ海道」は、向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島の6島をつないで尾道と今治を結ぶ、全長約70kmの世界に類を見ない多島美と橋梁が織りなす芸術的な風景を楽しめるルートです!
そして、牧歌的な風景が移り変わる「とびしま海道」も、とても美しくていい所! 
しまなみ海道
土日と2日間の行程で、3年ぶりの「しまなみ海道」「とびしま海道」を走ってきました!
橋の絶景が人を呼び、自転車が人と人をつなぐ、やはりいいルートだったなぁ~
ここ数年、しまなみ海道の人気はうなぎ上りで、
3年前に走ったときとは違って、自転車の人がすごく多かったのに驚きですね!

GIANTの会長がしまなみ海道を走ってブログで絶賛したことにより、台湾で人気を呼ぶことになったり、
米CNNが「世界で最もすばらしいサイクリングコースの一つ」に選ぶなど海外の関心も高いです。
また、今年10月には、車道を封鎖して国内外のサイクリスト8千人を集めた国際サイクリング大会が初開催されるとかで、世界的にメジャーなサイクリングコースになったよね。

ルート
前回は少し欲張りすぎて、しまなみ~とびしま~かきしまと3海道を走って、美味しいもの食べたり、あまり島々での人のふれ合いかなかった。
そんなことで、今回は違ったルートを走ったり、そして、「通過しない、立ち止まって記憶する」、そんな旅をしてきました。

新幹線で新尾道駅まで輪行し、しまなみ海道を経由して今治で宿泊。
翌日は、今治からフェリーで岡村島に渡り、とびしま海道を走るといったルートです。
(サイコンのバッテリーが途中で無くなって、安芸灘大橋でGPSがロストしてしまいました・・・)

しまなみ海道-001
尾道にサイクリストのための複合施設「ONOMICHI U2」ができたということで、スタートのっけから寄り道・・・
海運倉庫を改修して、宿泊施設、レストラン、カフェ、イベントスペースを併設。
さらに、「ジャイアントストア尾道」が入店し、レンタサイクルやメンテナンスサービスを提供しています。

しまなみ海道-002
ジャイアントは2年前に今治に開業していますが、今回の尾道での開業で、しまなみ海道の両端でレンタサイクルサービスができるようになりました。
一方でレンタルしたバイクを、しまなみ海道を渡った反対側で乗り捨てることが可能になったから便利だね!

しまなみ海道-003
尾道と向島の間を、何社かの渡船が頻繁に往復しています。 
向島でのルートを考慮して、一番東にある福本渡船を利用しました。
「ハイ!乗ってください~」と指示され船に乗り込むと、船の乗務員のオジさんが順番に料金を回収して回ってきます。 自転車込で110円~!
泳いで渡れそうなくらいの距離なので、船乗時間もほんの数分で到着!

しまなみ海道-004
向島に渡って最初の立寄りは、全国でも珍しい昔ながらのラムネを作ってる 「後藤飲料水工業所」です。
建物そのものも趣きがあっていいですね~。
前回、立寄ったものの、店は開いているけれどお留守で不在で飲めなかったのだ・・・
あの時は、島ののどかさを実感したものです。w

しまなみ海道-005
木の扉、木枠の窓、板張りの天井・・・、レトロな店構えに 思わず引き寄せられますね。
中に入るとケースが積み上げられ、旧式の冷蔵庫に瓶入りの飲料水が冷やされています。
「一本飲んでみなさい」とプシュッと栓を開けてくれたご主人の後藤さん。
「自分は三代目、表の看板は初代のまんまだよ」とお話していただきした。
開業は昭和5年。80年以上も続いている老舗なのです。

しまなみ海道-006
ラムネのほか5種類の清涼飲料水を製造販売している。
ラムネはまあ普通の味だろうと、変わった種類を飲んでみようかと、左からの2番目の「ヒカリ・ドリンク」とやらを飲んでみた・・・
同行者は正統派のビー玉ラムネを飲んでいたが、絶品と評していた。。。。シマッタ!かな ???

しまなみ海道-007
向島から因島へ渡る「因島大橋」の下をくぐります。
真下から見上げる橋は圧倒的な迫力!
この橋は2層式になっていて、原付・自転車歩行者が走るロワーデッキがよく見えますね~!
トラス構造に囲われた中を走るので、残念ながらあまり外の景色は楽しめません。
でもこの雰囲気が、またちょっといいのです。

しまなみ海道-008
因島大橋は橋の高さとしては、来島海峡大橋に次いで高いそうだ。
それゆえに、橋の上までのスロープも距離が長め。
でも勾配が緩やかなように工夫されているので、初心者でも無理せずに走れば大丈夫ですね。
以前は、橋を渡るのに料金箱に通行料または回数券を投函してましたが、
7月19日から平成27年3月31日まで、「しまなみサイクリングフリー」が実施され、しまなみ海道の自転車通行料金が期間限定で無料になりました。

因島では、一般的なしまなみ海道のルートではなく、「水軍スカイライン」を走ってみることに・・・
けっこうなアップダウンが続くハードな道です。
絶景のドライブコースとしては有名なだけあって、因島大橋がきれいに見え、因島八景にも選ばれている素晴らしい景色を堪能できます。
疲れも吹き飛ぶような絶景スポットが何箇所もあっていい道だね。

しまなみ海道-009
因島のお好み焼きは「いんおこ」と呼ばれてます。
いんおこマップがあるほど、島内にお好み焼き屋さんが多いのです。
ソースの香ばしい匂いに誘われて迷わずお好み焼き屋さんに飛び込みました~。
美味しいと評判の「米ちゃん」へ、「いんおこ」の特徴は、そばでなく、うどんを入れるのが一般的。
ちくわ、カマボコ、のしイカ、コンニャクなど、お店によって具材にも特徴がある。

しまなみ海道-010
メニューは、お好み焼き・もだん焼き・焼きそば・焼きうどん。
お好み焼きは、そばかうどんかを選べます。具は豚、玉子、モチ、チーズ、エビ、イカをトッピング。
お好み焼きが焼かれていく過程を見るのはいいよね。
座敷に座っていたところ、「鉄板の席で食べた方が美味しいよ」と、お店のお母さんに案内されます。。
細切りのキャベツがふんわり甘くて美味しい!

ポルノグラフィティや東ちづるさんの出身地として有名な因島。
そんなお話しをしながら、気さくで明るいお母さんと、常連らしきお客さんのお母さんとのおしゃべりも、このお店の素敵なところですね。
「また来ます!」と言った時のお母さんの笑顔が印象的でした。。。。
古き良き昭和の温かみが残るお店です・・・

しまなみ海道-011
因島と生口島とをつなぐ「生口橋」は全長790mの斜張橋です。
完成時には世界最長の斜張橋だったそうで、中央径間を鋼橋、側径間をコンクリート橋とした複合構造は我が国では初めての試みの橋なのです。
心地いい風を感じながら、あっという間に生口島へと走り抜けていきますよ~ 
チャリン娘達は何を見てるんだろう?

しまなみ海道-012
食後のデザートタイムで、大人気の手作りジェラートのお店「ドルチェ」へ。
サイクリストの間でも有名なお店で、この日もサイクリング途中の方が多く立ち寄っていました!
ジェラートは種類が多くてかなり迷いますね。「伯方の塩」と「因島のはっさく」のダブルコーンをチョイス。
デザートもしっかりお腹におさめ、大満足でリスタート!

最近では、外国のサイクリストの方もいらしたりと、本当に国際的なしまなみ海道となりました。
看板の下あたりに写っている黒と赤のジャージを着たカップルの外人さんと、ブロークンな英語でお話させていただいた。
前泊の京都から輪行で来たそうで、今日は尾道から今治まで走って泊まるとのこと。
YOUはどこから来たのか?、ワンデイで走っているのか?、今日はどこに泊まるのか?、同じジャージメーカーのを着ているねとか・・・ (以上、もちろん英語で聞かれた・・・ w)
このカップルさん、行って知ったのですが、なんと!同じ宿だったのです。。。(^^)

「しおまち商店街」は、趣きのある建物もあり、古き良き商店街を思わせる懐かしい雰囲気がある所です。
人気のコロッケ屋さんやローストチキンのお店など食事処も何軒かありますが、今夜の美味しい食事が待っているので、横目でチェックしながら走り抜けていくことに。。。。

しまなみ海道-013
サンセットビーチにちょっと寄ってみました。
さすがに海水浴客はいませんが、美しい白い砂浜がずっと先まで続いています。
ビーチの沖合いには、形の通り「ひょうたん島」という無人島が見えてますね。
昔、NHKで人気を誇った人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった島といわれているんです。
小さな島ながら面白いことに島内に広島県と愛媛県の県境が横切っているそうです。

しまなみ海道-014
南国リゾート気分で海を見ながら、次なる島、大三島へとのんびり走って行くことに。。。
しまなみ海道でも人気の橋、多々羅大橋を渡って、いよいよ、大三島へと向かいます!

サイクリストの聖地をゆっくり走ろう★しまなみ海道<後偏>」 へと続きます・・・