お盆休みの週末に、1泊2日の行程で輪行ツーリングへ行ってきました。
開田高原~野麦峠~乗鞍~安房峠と、歴史の道や天空の道を満喫!
初日は、木曽御嶽山を望みながらの開田高原や歴史の道を駆け抜けてみました~
開田高原
ゆったりと四方に裾野を広げた大きな姿の独立峰「木曽の御嶽山」。
ちょっと雲がかかっていて残念だったけど、その孤高を誇る姿は雄大にして威厳を感じさせてくれました。
開田高原-001
乗鞍へ行きたいなぁーと思っていたところに、シクロツーリストvol.10に掲載されていたこんなレポ記事。
おぉー、これいいルートじゃないか!
ということで、全く同じルートと、しかも泊まった宿も同じ所と、なんとも短絡的に決定!w


初日は木曽福島を起点に、飛騨街道、木曽街道、野麦街道の歴史の道や、清涼な開田高原、そして野麦峠を越えて奈川へといったルートで、5つの峠をパスハントして行きます。

開田高原-002
木曽福島って、どうやって行くのが得策なのかな?と検索してみると、レポ記事にもあったとおり、新幹線で名古屋へ行って、特急ワイドビューしなので行くルートが一番いいみたい・・・
意外と早く行けるもんで、9:25に木曽福島駅に到着!

開田高原-003
木曽路という歴史ある町にマッチした景観ある駅舎ですね。
駅に降り立つと、気温24℃でカラッとしていて気持ちいい陽気です!
開田高原を走ろうと思った理由のもう一つに、13日の日気温が11.1℃と、開田高原の定点観測地が全国最低気温だったのです。
北海道よりも涼しい気候の地が本州にもあるんだぁーと・・・、
この猛暑の中、そんな別天地に行くしかないでしょう!とね。

開田高原-004
R361号は交通量もあるし、長いトンネルもあるので、旧飛騨街道から地蔵峠を越えていきます。
2000年くらいの地図までは、この道もR361号になっているけど、今では東側の新地蔵トンネルを通る道だけが国道になっています。
1.5車線の幅で、交通量もほとんど無い、いかにも旧道という感じのいい道です。

開田高原-005
地蔵と呼ばれる同名の峠は全国に沢山あるよね。
ここの地蔵峠には、その名の通り一体の地蔵尊が建っています。
そして、峠を開田側に少し下ると木曽御嶽山を望む好展望地があります。

開田高原-006
そんな街道の脇にある展望台。昔の人もここから御岳山を眺めていたのでしょうね。
この先、御岳山の右の方ある長峰峠を越えて行きますよ~

開田高原-007
右の方に視線を向けると、翌日に上る乗鞍岳の雪渓が見えます!
あんなに遠く、しかもあんなに高いところまで走りにいくとは・・・、好き者しかありえませんね~

開田高原-008
九蔵峠は標高1280メートルの峠、開田高原のほぼ真中に位置し、御嶽山とその裾野に広がる高原のビューポイントの一つとして知られています。
「信州サンセットポイント百選」にも指定されており、小さいながら展望台も設置されていますよ。

開田高原-009
その眺めが、こんな感じです。
富士山に次ぐ、日本第二位の独立峰「御嶽山」を真正面から望めます。
地蔵峠から見たときよりも、少し雲が切れたかな? 威風堂々とした山容に圧倒されるいい眺めだねー
大昔は富士山のような形だったのが、何回かの大噴火爆裂で、このように頂上部がなだらかな山並みになったとか・・・

開田高原-010
信州の中でも有数のそばの産地、開田高原。
夏には雄大な木曽御嶽山を背景に、高原のいたるところに広々としたそば畑が広がります。
冷涼で朝夕に霧が発生する開田高原特有の気候で育った風味豊かな開田蕎麦、賞味しようと思ったけど、どこの店も並んでいるし、13時頃には、行く店行く店が売切終了の看板が出る始末! あらら~ザンネン

開田高原-011
飛騨と信濃をつなぐ峠で、別名「木曽街道」とも呼ばれている道中にある長峰峠。
開田高原の各所から見るのとは、また一味違った雰囲気の御嶽山が楽しめました~

開田高原-012
そして、高山市へと岐阜県へ越えていきます。

開田高原-013
この先の一帯は、標高差があることから、酸素の薄い高地トレーニングや生活をすることにより心肺機能を高める「高地トレーニング」に最適なエリアとして注目を集めています。
路肩には「ランナーに注意」といった看板もあったりと、珍しい道路ですね。

開田高原-014
高根乗鞍湖に流入する益田川に架かる高嶺大橋を渡ると、野麦街道へと至ります。

開田高原-016
高根乗鞍湖は高根第一ダムによって造られた人造湖。
ここからは乗鞍岳を仰ぎ見る事が出来、そこから名前も「高根乗鞍湖」となったそうです。
山々の景色とマッチして非常に綺麗な湖です。

開田高原-015
野麦街道へと進路変えます。富山湾で獲れた鰤が塩加工され、飛騨街道を経て高山に運ばれ、その多くはこの野麦街道を通って、野麦峠を越えて信州に運ばれました。
有名どころでは、明治時代、峠を越えて出稼ぎに行った「糸引き女工」の悲劇でしょう。

開田高原-017
野麦峠を越えるのは、学生時代以来、しかも岐阜側から上るのは初めてで期待わくわく!

開田高原-018
交通網が整備されていく中で、野麦峠は熊笹に覆われた静かな山道になりましたが、雄大な乗鞍岳の風景だけは変わっていませんね。

開田高原-019
途中で、こんな仕掛けが・・・。 イノシシ?クマ?なんのおとり籠なんだろうね。

開田高原-020
旧野麦分校を研修施設して利用しているようです。
その当時の木造の学校は趣がありますね。

開田高原-021
本来の川筋を通る野麦街道が土砂崩れで廃道となり、寺坂峠が迂回する新道となったみたいです。

開田高原-022
野麦峠に至る道は結構キツイー!
岐阜側は、谷筋を縫うように山々の深いところ走る道なんですね。

開田高原-023
そして、ようやく岐阜県高山市と長野県松本市の県境に位置する野麦峠1672mに到着!

開田高原-024
明治・大正時代、飛騨地方の娘達が吹雪の中を命がけで通った野麦街道の難所、野麦峠。
かつて13歳前後の娘達が列をなしてこの峠を越え、諏訪の製糸工場へと向かったとか。
故郷へ帰る年の暮れには、雪の降り積もる険しい道中で、郷里の親に会うことも出来ず亡くなった娘たちも数多いとか・・・

開田高原-025
そして、野麦峠を後にして、奈川へと下っていきます。

開田高原-026
ふぅ~、ようやく今宵の宿に到着! お疲れさんです~ 温泉で疲れを癒しましょう!
宿泊客は私を含めて二人と貸しきり状態!
なんともうお一方は、京都からクロスバイクで輪行ツーリングされている方でした。
私よりも大先輩の年齢の方で、渋峠とかを走られて今日が4泊目で最後の宿とのこと。
いゃー頭が下がります!やるなぁー
夕食では自転車談義に花が咲き、楽しいひと時でしたぁ~

開田高原-027
ここで、翌日の行程に暗雲が・・・
スーパー林道で白樺峠を越えて乗鞍高原へ行く予定が・・・???、
ん? あれ? おおおおおっ! なななんと!通行止め!
リサーチ不足で大反省! 
さぁーて、どうしようか? 
次回に続きます・・・