阿蘇ジオパーク・前半からの続きです・・・
阿蘇中岳は火口に見られる「湯だまり」をはじめ、活動中の火口を見ることができる世界的にも珍しい火山、その周辺地域の特殊な火山景観も壮大です!
さあーて!そろそろ、活発な活動を繰り返してきた国内有数の活火山、阿蘇カルデラ内にある中岳を後にしますかね・・・
阿蘇
白い噴煙をあげる火口を背にして下っていくと、溶岩の露出したダイナミックな山肌を望む風景が広がっていい眺め~  どことなく乗鞍畳平辺りの景色と似ていますね。
イャー、雄大な景色に包まれて走るのはなんとも気持ちえェェェェ~
阿蘇-001
中岳火口周辺では、噴気活動が常時続いていて、この影響で火口周辺の半径数km以内の地域では、限られた特定の木々や草のみが生育する特有の火山荒原景観が広がってます。

阿蘇-002
阿蘇観光に訪れる人が必ずといって良いほど訪れる代表的な観光地、草千里ヶ浜へやって来ました。
烏帽子岳の北麓に広がる火口跡にある大草原と、雨水が溜まってできたといわれる池とが織りなす自然のコントラストが非常に美しい場所です。

阿蘇-003
噴煙を上げる中岳を背景に、放牧された牛や馬が草を食んでいる牧歌的な風景に、しばし時を忘れてボーっと眺めたり・・・

阿蘇-004
草千里から下っていくと、杵島岳が見えてきました! 3,000~4,000年前頃に活動した比較的新しい火山で、なだらかな火山地形を残しているのが特徴ですね。
南阿蘇から上ってきてから草千里までは、昨年の水害の復旧が終わっていて爪痕があまり見受けられなかったけど、杵島岳辺りはまだまだ土砂災害等の甚大な被害が残っています。
表土の黒ぼくが削れ流れていて、頂上から放射線状に削り取られているのが痛々しいです・・・
道路もまだまだ片側通行での復旧工事が行われていたり・・・、まだまだ復旧・復興が続いているんですね。
何もお手伝いは出来ないけど、こうして阿蘇に来ることも復興支援なのかな?

阿蘇-005
新しい時代の火山群が作る地形の中を下っていくと、円錐状の美しい形をした米塚が見えてきました!
米塚はその頂上部分が大きくくぼんでいるのが特徴です。
高さ80mの小さな山ですが、れっきとした火山で、頂上のくぼみは噴火の名残です。
なだらかな斜面は柔らかな草原に覆われて新緑がいい感じ~、中岳近傍の荒々しさとは対照的ですね。 

阿蘇-006
なだらかで優美、穏やかな景観を楽しんでいたら、コルナゴライダーさんが上ってこられました。 「シャッター押してくれますか~」のご依頼にお受けし、私も一枚お願いしてパチリ!
神戸から山陽・九州新幹線経由で阿蘇に来て、この日は内牧温泉の宿に荷物を置いて、昼からのスタートのようです。 これから草千里ヶ浜までの往復を楽しまれるとのこと。 
しかし、新幹線を使って昼から阿蘇の山々を走れるなんて、鉄道の速達性は目覚しいものがあるなぁー

阿蘇-007
阿蘇の草原では牛馬が放牧されます。写真の牛をよーく見てみて、胴に番号が書かれているでしょう?
放牧地が共同で利用されているために、所有者と一頭一頭の牛を識別するためにこうした印がつけられているのです。
昔は焼印を使って印をつけていたようですが、現在は白髪染剤を使って書いているそうです。

そして、下った先は今夜の宿がある内牧温泉です! やはり温泉は旅に欠かせない大きな楽しみですね!
そして、湯上りでのグイッ!も欠かせませんなぁー (^^)v 
自転車と温泉とビール、これ鉄則ですね!~ ん?誰かの名言か?・・・w
内牧温泉
火山列島日本には多くの温泉がありますが、実は熊本県、そして阿蘇は日本でも指折りの温泉地なのです。
全国の源泉数のトップ5は、有名どころの別府や湯布院がある大分県がダントツトップ。
2位は鹿児島、3位が静岡、4位が北海道、そして、5位が熊本なのです!
そんな全国5位の熊本県の中でも、阿蘇地域には約600もの源泉が点在、さらに、内牧温泉には130を超える源泉があります。
温泉を楽しんで、ほろ酔いで爆睡・・・、そして翌朝の内牧温泉はザーザー降り~
阿蘇の山々も、写真のように厚い雲に覆われているよーー トホホ
霧中のラピュタの道に続きます・・・